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2024年4月16日 (火)

映画 『 オッペンハイマー 』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『オッペンハイマー』 を観てきました。 様々な事情から日本では、やっと今年になってから公開。原子爆弾開発の 「マンハッタン計画」 を主導した天才物理学者 ロバート・オッペンハイマーの栄光と悲劇を描いた映画。監督は、 『ダークナイト』、『ダンケルク』 、『テネット』 で知られるクリストファー・ノーラン監督。 世界的にも大ヒットし、米アカデミー賞で作品賞、監督賞、主 演男優賞など7部門を制した圧巻の映画です。 しかし、一言で言うなら 「なんでこんな映画がアカデミー賞の作品賞なんだろう?」 というのが正直な感想です。ハッキリ言って難解で分かりにくい映画。まず、登場人物が多すぎます。誰がなにやら、複雑な人間関係が理解できませんでした。絶対に相関図が必要。次に、戦前・戦中・戦後を行きつ戻りつ、複雑に交錯するので時間軸が分かりずらい展開。さらに、上映時間3時間は長過ぎ。2時間で充分な内容の映画でした。最後に、広島や長崎の惨状を知っている わたくしとしては、不快なシーンも多々ありました。特に、原子爆弾開発が成功してオッペンハイマーが英雄として祭り上げられ、アメリカの国民が半狂乱になって狂喜乱舞するシーン。これはかなり不快でしたね。改めて 「なんでこんな映画にアカデミー賞を与えてしまったのか??」 と思いました。ただ、オッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィーの演技は名演でした。素晴らしい演技です。あと、IMAX (アイマックス) カメラで撮影したという「トリニティー実験」シーンの圧倒的な臨場感。観ていて恐ろしくなりました。  難解な映画が好きな人にはお勧めです。是非観てください。(笑) 

物語は、1926年、イギリスのケンブリッジ大学で物理学を専攻したいたロバート・オッペンハイマー (キリアン・マーフィー) が、ドイツに渡り理論物理学を学ぶシーンから始まる。1942年、帰国したオッペンハイマーは、レズリー・グローヴス将校 (マット・デイモン) から原子爆弾開発の極秘プロジェクト「マンハッタン計画」への参加を打診される。第二次世界大戦下、ナチスドイツによる原子爆弾の開発は、もはや時間の問題だと思われていた。そこで、オッペンハイマーは、全米から優秀な物理学者・科学者を招聘し、ロスアラモス研究所を設立する。1947年7月に、原子爆弾の開発に成功。8月に広島・長崎への原子爆弾投下。その惨状に苦悩するオッペンハイマーは、核開発競争に反対の姿勢を表明する。その結果、アメリカ海軍少将で原子力委員会の委員長ルイス・ストローズ (ロバート・ダウニーJr) と対立を深めいて行く。 時代は冷戦に突入。 赤狩りの嵐の中、追い詰められて行くオッペンハイマー・・・・・。

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109富谷シネマズにて

ただ、この映画では、常に仮想敵国を求めずにはいられないアメリカが、道を誤って行く悲劇も描かれています。観方によっては、反戦・反核映画とも言えるでしょう。

 

映画 『オッペンハイマー』 予告編2

 

『 ロング・タイム・アゴー 』 THE TIMERS (忌野清志郎)  (1989 LIVE 広島)

Long time ago 44年前
原子爆弾が落ちてきて
何十万人もの人が
死んでいったのさ

Long time ago 44年前
8月6日の朝 8時15分
何の罪も無い人が
殺されちまったのさ

Long time ago 44年前
人間の歴史で 初めてのことさ
この日本の国に
原子爆弾が落ちたのさ

知ってるだろ?
美少女も美男子も たった一発
顔は焼けただれ 髪の毛ぬけ
血を吐きながら
死んでいくのさ Oh

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2024年3月30日 (土)

映画 『 デューン 砂の惑星 PART2 』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『 デューン 砂の惑星 PART2 』 を観てきました。 1作目の 『 DUNE/デューン 砂の惑星 (PART1) 』 から約3年、ハリウッドでの脚本家と俳優のストライキの影響で、公開が遅れていたSF超大作をやっと観ることができました。いやー長かったです。でも待った甲斐がありました。一言で言うなら、期待以上に素晴らしい作品でした。戦闘シーンのスケールが壮大かつ緻密。IMAX (アイマックス) で撮影したという圧倒的な映像美と臨場感。腹の底まで響く重低音と共に放出される迫力満点のサウンド。ストーリー展開も分かりやすく、スピーディー。圧倒的没入感で、2時間半があっという間に過ぎました。完全に 「デューン」 の世界観に引き込まれた。 パート2ために、パート1があったのだと確信。

原作は、フランク・ハーバートのSF大河小説 『デューン 砂の惑星』 。 監督は、前作に引き続きドゥニ・ヴィルヌーヴ。今年57歳になるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、不可能だと言われていたリドリー・スコット監督の名作  『ブレードランナー』 の続編、『ブレードランナー 2049』  を創り上げた巨匠です。

物語の舞台は、西暦10190年のアトレイデス家が統治している砂の惑星アラキス。フレメン語で「デューン」。砂漠から採取される超高価なスパイス (香料) 「メランジ」 を巡る宿敵ハルコネン家の陰謀により、アトレイデス家は主人公のポール・アトレイデス (ティモシー・シャラメ) と母親 (レベッカ・ファーガソン) を残し、家族と一族を皆殺しにされてしまう。砂漠の民フレメンに身を寄せた二人は、砂漠での生き方を学びながら復讐の時を待つ。ここまでがパート1。 パート2は、パート1のラスト 数時間後からの展開。ポールは、フレメンの女性チャニ (ゼンデイヤ) と心を通わせつつ、戦場での活躍などから砂漠の民フレメンの間で徐々に救世主として崇められる。目覚ましい成長を見せつけるポールは ついに覚醒。 その頃、砂の惑星アラキスの完全支配を目論むハルコネン家は、スパイス採取の新しい管理者として狂人フェイド=ラウサ (オースティン・バトラー) を送り込んでくる。そんな中、リサーン・アル=ガイブ(外世界からの救世主)となったポール・アトレイデスの壮大な復讐劇のプロジェクトが着々と進んで行く・・・・・。

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109富谷シネマズにて

美しくきらびやかな砂漠やメカニック、コロッセウムなどの圧倒的なスケール感、衣装デザインの素晴らしさなど、前作以上の映像美には驚愕しました。素晴らしいです。とりわけ、砂漠を疾走し、全てを飲み込む巨大な生物・サンドワーム (砂虫) にフレメンやポールが乗って疾走するシーンは圧巻の大迫力でした。 

本作を絶賛するスピルバーグ監督は、「砂漠を愛する映画にしては、水への渇望がある。この映画に出てくる砂の全てが、水についてを物語っているのです。緑豊かな草原や命の青い水を渇望する神聖な水についての物語なのです。」、「あなたは、砂漠を海に見立てて撮ったのだと私は思います。登場する巨大砂虫は、まるで海蛇のようでした。砂虫に乗ってサーフィンするシーンは、私が観た中でも一番すごかったです。」 とヴィルヌーヴ監督との対談で語ったそうです。

 

映画 『 デューン 砂の惑星 PART2 』  公式予告編

 

映画 『 デューン 砂の惑星 PART2 』 グローバル予告

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2024年3月 2日 (土)

映画 『 コヴェナント/約束の救出 』

先日、利府町の 「新利府イオンシネマ」 で、映画 『コヴェナント/約束の救出』 を観てきました。本作は、アフガニスタン問題とアフガニスタン人通訳に関する複数の実話に基に、脚本家でもあるガイ・リッチー監督が描いた最新作映画です。日本人にとって胸が熱くなる 「義理・人情・恩義」 、 「約束・絆」 をテーマにし、迫力ある銃撃シーンや想像を絶する過酷な救出劇などを織り交ぜ、ハラハラドキドキ、手に汗握る、緊張感あるれる展開に仕上げています。素晴らしいの一言。単なる戦争映画と言うよりも、戦場を舞台にした骨太の 「社会派ヒューマンサスペンス映画」 と言った方がぴったりだと思いました。ガイ・リッチー監督の代表作になること間違いなし! 絶対に観て損のない映画。面白くて、楽しめて、感動する映画です。

物語の舞台は、2018年のアフガニスタン。 タリバンの武器や爆発物の隠し場所を探査する部隊を率いる、アメリカ軍のジョン・キンリー曹長 (ジェイク・ギレンホール) と、彼に雇われたアフガ二スタン人通訳アーメッド (ダール・サリム) を軸にストーリーが展開していく。キンリー率いる部隊は、爆発物製造工場を突き止めるが、タリバンとの壮絶な銃撃戦でキンリーとアーメッド以外は全員殺されてしまう。キンリーは、銃弾を受け瀕死の状態となるがアーメッドに救出される。想像を絶する過酷さの中、アーメッドはキンリーを運びながら、砂漠の山岳地帯を100キロ進み続け、ついに救出に成功。 数週間後、回復したキンリーは、妻子の待つアメリカへ帰国する。その後、アーメッドの移住ビザが発行されていないばかりか、アーメッドがタリバンに賞金を懸けられ、命を狙われていると知って愕然とするキンリー。アーメッドとの約束  (通訳には報酬として移住ビザが約束されていた) と命を助けられた恩義に報いるためにキンリーが選択したのは、自力でアーメッドと家族を救出するため、再びアフガニスタンへ戻ることだった・・・・・

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新利府イオンシネマにて

 

映画 『コヴェナント/約束の救出』  予告編

 

映画の冒頭シーンでは、「アメリカ」 の 『名前のない馬』 が使用されています。 『名前のない馬』 は、ベトナム戦争が泥沼化していた1972年に大ヒット。 全米1位になった曲で、ベトナム戦争に対する反戦歌としても知られています。ちなみに、 「アメリカ」 は、イギリスで結成されたアメリカ人3人組のフォーク・ロックバンド。

泥沼化していたアフガニスタンでの戦争。荒涼とした砂漠では大量に人が殺される。しかし、そのような状況の中でも、たった1つの命の大切さを実感させてくれる映画でした。本作の全てを象徴するような、ガイ・リッチー監督の見事な選曲。素晴らしいです。 

アメリカ  『 名前のない馬 』

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2024年2月 2日 (金)

映画 『 ゴールデンカムイ 』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画 『 ゴールデンカムイ 』 を観てきました。『ゴールデンカムイ』は、野田サトル氏によって「週刊ヤングジャンプ」で連載された作品で、単行本の累計発行部数が270万部を超える大ヒット漫画です。これが、なんと、ついに実写化されたのです。原作漫画のファンの一人として、嬉しさとともに 「実写化して大丈夫なんだろうか?」 、「ヒットするのだろうか?」 と不安になりましたが、不安は杞憂に過ぎなかった。 極寒の北海道を中心に撮影され、妥協を感じさせない完成度と原作漫画の世界観と雰囲気を忠実に再現。どのキャラクターも完璧で、漫画から飛び出してきたような存在感が漂っていた。そのため映画は大ヒット上映中。素晴らしいの一言です。原作漫画やアニメに触れていない人でも十二分に楽しめる映画。北海道やアイヌなどに興味のある人にもお勧めの映画です。

本作は、あくまでも長編作品の序章。言ってみれば 「小樽編」 です。映画  『 ゴールデンカムイ 』 は 始まったばかり。これから  「樺太編」 、「札幌編」 、「函館編」 と続いて行くと思われます。実際、ラストのエンドロールでは、次作の予告映像が流れていました。今後が非常に楽しみです。

物語の舞台は、明治時代後期の北海道。日露戦争から帰還した杉元佐一 (山崎賢人) は、ある目的のため北海道に渡り、砂金取りに明け暮れていた。そこで、杉元は、のっぺら坊と呼ばれる男がアイヌを虐殺して強奪したという、莫大な量の埋蔵金 (砂金) の存在を知る。埋蔵金の行方を突き止めると決めた杉元は、のっぺら坊に父を殺されたアイヌの少女アシリパ (山田杏奈) と出会う。同志となり共闘することになった杉本とアシリパたちは、陸軍第七師団中尉 鶴見篤四郎 (玉木宏) や網走監獄で生きていた元新選組副長 土方歳三 (舘ひろし) らとの壮絶な埋蔵金争奪戦を繰り広げて行く・・・・・

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109シネマズ富谷にて

本作は、アクション、アドベンチャー、ハンティング、グルメなどを描きながら、随所にアイヌ文化に対するリスペクトが感じられます。特に、北海道平取町に再現されたアイヌのコタン (集落) やアイヌ料理のチタタプ (肉・鮭のたたき鍋) 、オハウ (肉・野菜の煮込み汁) には大注目です。多岐に渡るコンセプトで、様々な角度から北海道の大自然やアイヌ文化の魅力を発信する映画とも言えます。 最後に、アイヌの狩人・アシリパ (山田杏奈) ちゃんが最高にかっこよかったです。 北海道の過酷な自然を生き抜くサバイバル技術を身に着け、猛毒の弓矢でヒグマを倒して杉元を助けたり、アイヌの神々 (カムイ) に祈りを捧げたりと、脈々と続くアイヌの文化・精神の象徴でした。さらに、絶妙な藍色の瞳と透き通るような白い肌に薄桃色の頬は、冬の北海道の大自然に最高に映えていました。

 

映画 『 ゴールデンカムイ 』 予告編 Ⅰ

 

映画 『 ゴールデンカムイ 』 予告編 Ⅱ

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2024年1月24日 (水)

映画 『 エクスペンダブルズ ニューブラッド 』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画 『 エクスペンダブルズ ニューブラッド 』 を観てきました。 待ちに待った人気アクションシリーズ の最新作『 エクスペンダブルズ ニューブラッド 』 がやっと公開されました。本作は、自ら 「消耗品」 を名乗る傭兵軍団 「エクスペンダブルズ」 の活躍を描いた人気シリーズの第4弾。前作 『エクスペンダブルズ  ワールドミッション』 (2014) から約10年ぶりの新作です。 シリーズ4作目となる本作でも、シルヴェスター・スタローンとジェイソン・ステイサムという2大アクションスターを筆頭に豪華スターが集結。 「タギれ、野郎ども!ド派手に行くぜ!」 と言わんばかりに、大迫力のアクションを展開。理屈抜きに楽しめる完璧に面白い映画でした。

シリーズ3作の流れをしっかり引き継ぎつつ、新たな要素も存分に楽しめる展開は、素晴らしいと思いました。メンバーの入れ替わりもあり、シルベスター・スタローンやドルフ・ラングレンの歳とり過ぎた感は否めませんが、ジェイソン・ステイサム や新メンバーのキレキレのアクションシーンは感動ものです。素晴らしい。さらに、本作ではなんと、主役がクリスマス (ジェイソン・ステイサム) になりバーニー (シルベスター・スタローン) が脇役になりました。そのためスタローンの出番は、かなり少なくなってしまいましたが、返ってこのことが功を奏したと思います。理屈抜きに楽しめる映画です。複雑なストーリーや人間模様は無くていいから、とにかく銃撃と格闘アクションを存分に楽しみたい!という人には絶対オススメ!

物語は、リビアでのテロリストとの戦闘から始まり、タイからロシア沿海州領海へと展開して行く。 CIAから依頼される難関ミッションを次々乗り越えてきた最強軍団 「 エクスペンダブルズ (消耗品) 」 を率いるバーニーは、CIAからの新たな依頼に応えるため、かつての相棒であるクリスマスを訪ねる。バーニーと再び組むことを決意したクリスマスがエクスペンダブルズの基地に足を運ぶと、そこにはかつての仲間たちに加え、新たなメンバーも顔をそろえていた。エクスペンダブルズが挑む今回のミッションは、テロリストが所有する核兵器と起爆装置を奪還すること。失敗すれば第3次世界大戦が勃発しかねないという危険なものだった。彼らは、ミッション遂行のため、北アフリカのリビアにあるカダフィ大佐の旧化学工業へと向かうのでした・・・・・・・

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109富谷シネマズにて

正直に言って、脚本は穴だらけで、ツッコミどころ満載。興業成績も悪いし 評判も良くない。批判も多い。でも、そんなのは関係なし!本作は、ハリウッドの祭典、お祭りなのです。そこに高度な物語性などは必要なく、観ていて血涌き肉躍る面白さ、楽しさがあればいいのです。 自称批評家の皆さん、 『 エクスペンダブルズ ニューブラッド 』 の悪口をあんまり言わない方がいいですよ!(笑)

『 エクスペンダブルズ ニューブラッド 』  本予告映像

 

『 エクスペンダブルズ ニューブラッド 』  冒頭映像

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2023年12月 7日 (木)

映画 『ゴジラ -1.0』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画 『ゴジラ -1.0』 を観てきました。いわゆる怪獣映画は嫌いなので観るつもりはなかったのですが、ヒットもしているのでついつい観に行ってしましたました。一言で言うと、終戦直後の日本を丁寧に描いていて感動的でもあり、そこそこ楽しめる映画でした。怪獣映画の好きな人は、是非観に行ってください。(笑)

本作は、日本発の怪獣ゴジラが、来年 生誕70周年を迎えることを記念し、製作された実写版映画の30作目。日本では、11月3日に公開。公開後1ヶ月で観客動員250万人、興行収入38億円を突破。12月からは全米でも公開され、週末3日間のオープニング興業収入が16億円を記録。ハリウッドの大作映画や大ヒットアニメーション映画を抑え、全米の週末興業収入ランキングで3位にランクインと快進撃を続けています。

物語の舞台は、第二次世界大戦末期の大戸島と終戦直後の東京。特攻隊任務から逃れるために大戸島にたどり着いた敷島浩一 (神木隆之介) は、ゴジラに遭遇。ゴジラは、飛行場を襲撃し多くの仲間を殺害。自らの弱さから仲間を救うことができなかった敷島はトラウマに苛まれる。この辺りは、 『ジェラシック・パーク』 そのまんまでした。 終戦直後、空襲で家族を失った敷島は、焦土と化した東京で出会った女性と戦災孤児の少女と暮らし始める。戦争を生き延びた人々が復興を目指すなか、水爆で巨大化したゴジラが東京に出現。ゴジラは、復興途中の街を容赦なく破壊していく。東京・銀座が襲撃されるシーンは衝撃的で凄まじい。VFX (視覚効果) の進化に感嘆させられた。ゴジラへの復讐に取りつかれた敷島や元海軍の兵士を中心とした民間人の力を結集して、決死の覚悟でゴジラに立ち向かって行く・・・・・

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109シネマズ富谷にて

少し批判的に書くと、ストーリー展開や構成などはセオリー通りなので先が読みやすく、ご都合主義的な部分も多かった。浜辺美波、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、山田裕貴といった実力派俳優陣が脇を固めていましたが、演技がわざとらしいというか、クサイ部分も多々ありました。さらに、映画 『ジェラシック・パーク』 や映画 『ジョーズ』 などを想起させる部分も多かった。 (悪く言えばパクリ)  でもまあ、それはそれとして置いといて、映画のラスト、ゴジラのテーマ曲が流れる中、民間人が結集して絶望の象徴であるゴジラに立ち向かって行く姿は感動的で素晴らしいと思いました。


映画 『ゴジラ -1.0』  予告編

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2023年11月17日 (金)

映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 を観てきました。

名匠マーティン・スコセッシ監督と名優レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロらがタッグを組み異色の西部劇サスペンスが生まれた。 人種差別、毒物、嫉妬、欲望、殺人などなど・・・・実際にあったネイティブアメリカン (インディアン) 連続殺人事件を基にした  『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 は、人間のおぞましさや醜悪性、二面性、脆弱性を深く掘り下げた佳作です。万人にお勧めできる映画ではありませんが、アメリカの歴史やネイティブアメリカン、ミステリー映画などに興味のある方は観てください。見応えがあります。

「なんと 3時間26分の映画か!しかも休憩なしとは!」 と尻込みをしてしまいましたが、体感時間は2時間くらい。全く長くは感じませんでした。ストーリー展開のテンポもよく、随所にフラッシュバックや小説で言うところの先説法・フラッシュフォワードを織り交ぜているので、全く飽きが来ず映画に集中できました。

物語の舞台は、1920年代のアメリカ西部 オクラホマ州。ネイティブアメリカンのオセージ族の居留地から石油が発見されたため、彼らは巨万の富を手に入れた。裕福になったオセージ族の周囲には、金目当ての白人たちが群がっている。叔父で町の有力者のヘイル  (デ・ニーロ)  を頼って移住してきたアーネスト (ディカプリオ) は、やがてネイティブアメリカンのモリー  (グラットストーン)  と恋に落ち結婚する。町の住人にもオセージ族にも信頼の厚いヘイルだったが、裏の顔は人殺しも厭わない金の亡者。密かにオセージ族の富を狙っていた。 モリーの周囲では、不審死・連続殺人が相次ぎ、ついにその魔手はモリー自身にも迫る。オセージ族の必死の訴えを受け、ワシントンDCから捜査員が派遣されるが・・・・・

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109シネマズ富谷にて

本作の最大の魅力となっているのが、デ・ニーロ演じるヘイルとディカプリオ演じるアーネストの複雑な人物造形です。オセージ族の文化を理解し敬意を表すと同時に、その富を奪うためには殺人も厭わないという、おぞましい二重人格のヘイル。妻のモリーを愛しているが叔父のヘイルには逆らえないという、優柔不断で裏表があるダメ男のアーネスト。歳を重ねた名優二人の演技は、圧巻の素晴らしさでした。流石です。

最後に、ネイティブアメリカンのモリーを演じたグラットストーンの抑制された演技や佇まいが、素晴らしく良かったです。映画のラストで、夫であるアーネストにある問いかけをし、じっと見つめる鋭いまなざしが印象深い。緊張感あふれるシーン。助演女優賞間違いなし!と思いました。

 

映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 新予告編

映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ファイル予告編

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2023年11月 1日 (水)

映画 『ザ・クリエイター/創造者』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『ザ・クリエイター/創造者』 を観てきました。

近未来の世界「ニューアジア」 を舞台に描かれる感動的なSFアクション大作が公開! 映画  『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 で、高い評価を得て一躍有名になったギャレス・エドワーズ監督の最新作。主演は、名優 デンゼル・ワシントンの長男ジョン・デヴィッド・ワシントン。脇を固めるのは日本を代表するハリウッドスター 渡辺謙という映画ファン必見の豪華キャスト。 環太平洋の国々で構成された   「ニューアジア」 を舞台にした本作では、ネパール、インドネシア、カンボジア、東京で撮影された美しいアジアの景色が展開する。エドワーズ監督の日本やアジアに対する深い愛も感じられる作品なので、たくさんの日本やアジアの方々に観てもらいたいと思いました。もちろん、AIの少女を巡る家族愛もふんだんに描かれているので、感動して涙する事間違いなし。お勧めの映画です。

本作のストーリー展開や構成などは古典的でセオリー通りなので、安心して観ることができました。エドワーズ監督が言う通り、映画の世界観もカット・シーンも 『スター・ウォーズ』 や 『ブレードランナー』 、 『AKIRA』 などから借用したもの。ただ、それがとても目新しく見えるのが、この作品の持つ不思議な力であり監督の力量だと思いました。

物語の舞台は、近未来のニューアジア。人類を守るはずのAIが核を爆発させてロサンゼルスを破壊。 これを機に、AIを禁じたアメリカと進化したAIと共存しようとするニューアジアとの間で戦争が勃発し激化して行く。 そんな中、元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅ぼす兵器を創り出したニルマータ  (クリエイター)  の潜伏先を見つけ出して、暗殺するためニューアジアへと向かう。 だがそこにいたのは、最終兵器と呼ばれたAIの少女アルフィーだった。そしてジョシュアは、 「ある理由」 からアルフィーを守りぬくと誓うのでした。 その頃、ニューアジアでは、AIの根絶を進めるアメリカ軍の総攻撃が始まり、山のように巨大な戦車・特殊戦闘車両が何体も押し寄せて来ていました。戦争に巻き込まれてしまったジョシュアとアルフィー運命は・・・ やがて二人が辿りつく 衝撃の真実とは・・・? 

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109シネマズ富谷にて

本作は、単なるAI戦争アクションというだけで、終わっていないところが非常に良かったです。アジア (中国) 対アメリカの対立、今も続いているウクライナ戦争やイスラエル・ガザでの戦争を想起させる部分も多く、いろいろと考えさせられました。

最後に、AI軍のリーダー ハルンを演じた渡辺謙は圧倒的な存在感で素晴らしかったです。しかも日本語でセリフを言っているのに全く違和感なし。まるで黒澤明監督の映画に登場するサムライのようでした。あと、アルフィー役のアジア系の少女が可愛くて、ミステリアスで、演技も上手くて、良かったです。

映画 『ザ・クリエイター/創造者』 特報・予告

 

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 本予告映像

これは、 『スター・ウォーズ エピソード3』 と 『スター・ウォーズ エピソード4』 をつなぐスピンオフ映画。世界的にも評価が高く、ギャレス・エドワーズ監督を一躍有名にしました。わたくしは2回観ましたが、感動的で最高に面白い映画でした。

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2023年8月30日 (水)

映画 『ミッション・インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画 『ミッション・インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を観てきました。

シリーズ集大成のアクション大作!トム・クルーズ 60歳、さらなる限界に挑戦!待ちに待った映画が帰って来た! もう27年間続いているトム・クルーズ製作・主演のスパイアクション 『ミッション・インポッシブル』 シリーズ第7弾。 世界各地で繰り広げられるスタントなしの生身のアクションは、限界破りで凄まじいの一言。トム・クルーズは全力で走り、戦い、1200メートルの断崖絶壁からバイクでジャンプし、自我に目覚めたAIと格闘し、人間の可能性に全身全霊でしがみつく。 ハラハラドキドキ、息も付かせぬアクションの連続で、観客の期待を裏切りません。盛りだくさんのPART1は、3時間近くある映画なのに体感時間は、あっという間。 一刻も早くPART2を観たくなりました。今作は、間違いなく本年度のベスト3に入る映画です。是非映画館で観てください。

今作のイーサン・ハント  (トム・クルーズ)  たちの敵、それはロシアが極秘裏に開発した高度な新型AI 「エンティティ」 。 物語は ベーリング海で、恐るべき 「エンティティ」 を組み込んだロシアの潜水艦が撃沈するところからはじまる。自我に目覚めた 「エンティティ」 は、世界中のありとあらゆるネットワークに侵入し、人類の敵となっていく。 この 「エンティティ」 を唯一制御し破壊することができる 「鍵」 を巡って、イーサン・ハントのIMF (インポッシブル・ミッション・フォース) チームと 「エンティティ」 を使って世界を支配しようとする因縁の強敵ガブリエルやCIAなどとの壮絶な争奪戦が繰り広げられる。 荒涼としたアラビアの砂漠から威容の都市アブダビ、ローマ、ベネチアへ。さらに、最大の見せ場であるヨーロッパの山岳地帯を走り抜ける豪華列車 (オリエント急行) のシーンへと展開していく。

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109シネマズ富谷にて

映画 『インディー・ジョーンズ』 を観ると、誰しもがAIを身近に感じられるようになります。時代は秒速で変化している。AIによって生成された若き日のシルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーが主演する映画ができるかもしれません。折しも先月、国連安全保障理事会がAI (人口知能) に関する公開会合を開いたばかり。アントニオ・グテーレス国連事務総長は、「はっきり申し上げましょう。悪意を持ってテロ、犯罪、国家の目的のためにAIシステムを使用すば、恐ろしいレベルの死、破壊、広範なトラウマ、深い精神的ダメージを、想像を絶する規模で引き起こす可能性があります。AIを利用したサイバー攻撃は、すでに重要なインフラや、国連自体の平和維持活動や人道支援活動を標的として、多大な人的被害をもたらしています。」 と発言しました。まさに今作の 『ミッション・インポッシブル』 のテーマです。 AIの進化に抗い、人間の存在感・価値感・生身の力を追求し続けているのがトム・クルーズなのだと思いました。 トム・クルーズ、まだ還暦を過ぎたばかり。更なる限界に挑戦してもらいたい。期待しています。

 

映画 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』 予告編

 

映画 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』 特別映像

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2023年8月17日 (木)

映画 『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』  を観てきました。世界を股にかけ、幻の秘宝を追う考古学者・冒険家のインディ・ジョーンズが帰って来た。主演のハリソン・フォードの活躍に心が弾み、心が沸き、インディの躍動感と未知の世界へのワクワク感が止まらない。150分を超える映画でしたが、時間を感じさせないストーリー展開。派手なアクションとワクワク・ドキドキ感の連続で、すっかり映画に見入ってしまいました。とても楽しめる映画です。かなりお勧め!

物語冒頭の舞台は、第二次世界大戦末期のドイツ。ナチスの科学者フォラーが持つ未知の力を秘めた 「運命のダイヤル」 (アンティキティラの機械)  を巡ってナチスとインディの戦いが展開する。生成AIによって蘇った若き日のインディは、全く違和感がなく素晴らしいデキでした。 時は流れて1969年のアメリカ。アポロ11号による月面着陸の快挙に世界が沸き立つ中、手下を連れたフォラーとインディたちの世界を股に掛けた、 「運命のダイヤル」 の苛烈な争奪戦が展開する。ラストでは、時空を超えて行ったり来たり、まるで 映画  『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 を観てるようでした。(笑)

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109シネマズ富谷にて

ケチをつけてる訳ではありませんが、はっきり言ってしまうと 「おじいちゃんの運動会」 的な面は否めませんでした。 80歳を迎えたハリソン・フォードがインディを演じられるのか不安でしたが、やはり冒険活劇を演じるには多少無理が有りました。 でも、まあ、それはそれで置いといて、80歳になるハリソン・フォードが体当たりでやった演技に感動するとともに、感謝の念が沸いてきました。もうこれが最後です。続編はありません。  「長い間お疲れ様でした。ありがとう!」 と言いたい。人間誰しも老いに決着をつけなければならないのです。

 

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 本予告編

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