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2025年11月22日 (土)

映画 『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』

先日、会員になっている109シネマズ富谷で、映画 『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』 を観て来ました。 ハイテンションな歌声と社会性に富んだ歌詞と楽曲で、多くの人々を魅力し続けてきたアメリカを代表するロックスター、ブルース・スプリングスティーンの若き日を描いた物語。 主演は、ジェレミー・アレン・ホワイト、 監督・脚本は、『クレイジー・ハート』 や 『ファーナス/訣別の朝』 など知られるスコット・クーパー。原作はウォーレン・ゼインズの著書 『Deliver Me from Nowhere』。

感想を一言で言うと、「地味でやや暗めに仕上がった感は否めないが、心にズシンと響く佳作」です。観て良かったと思いました。 『ボーン・イン・ザ・U.S.A』 前夜という触れ込みですが、あくまで焦点は、アルバム 『ネブラスカ』。 決して派手な映画ではありません。今風なバタバタした編集ではないので、かえって作品のテーマと合っていて良かったと思いました。物語もかなり内省的になっていて、派手な演出もないので クイーンの 『ボヘミアンラプソディー』 やボブ・ディランの 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 のような圧倒的な盛り上がりや感動を期待する人には、あまりお勧めできません。

物語の舞台は、1982年のニュージャージー。1975年のアルバム  『明日なき暴走 (ボーン・トゥ・ラン)』 や1980年のアルバム  『ザ・リバー』 で一大センセーションを巻き起こしたスプリングスティーン。 それから数年がたち、彼は故郷のニュージャージーで、成功者であるが故のプレッシャーと父親との確執、うつ病との戦いから精神的な苦痛に耐える日々を送っていた。人生の大きなターニングポイントを迎えていた彼は、一人きりで故郷の自室にこもり4トラックのカセットレコーダー1台とアコースティック・ギター、ハーモニカのみで新作アルバム 『ネブラスカ』 の制作に打ち込んでいく・・・・・・。

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109シネマズ富谷にて  映画のポスター

基本的にアコースティック・ギターの弾き語りによるアルバム 『ネブラスカ』 では、奔放でマッチョなロックスター、ブルース・スプリングスティーンの姿は皆無。しかし、アルバム 『ネブラスカ』 は大ヒットし、フォーク・ロックやカントリー・ロックのミュージシャンによって、多くの収録曲がカバーされました。 また、ランボーのようなベトナム戦争帰還兵の悲惨さを歌った超大ヒット曲 『ボーン・イン・ザ・U.S.A』 が生まれる過程も興味深かったです。 

 

映画 『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』 予告編

 

映画のオープニングの曲 『明日なき暴走 (ボーン・トゥ・ラン ) 』

これが最高!!  ジェレミー・アレン・ホワイトがスプリングスティーンに似てるし、パフォーマンスもそっくりでした。 この映画で一番の盛り上がったシーンかな!?(笑)

 

アルバム 『ザ・リバー』 から 『ハングリー・ハート』

大学生の頃からだったか、当時この曲が大好きでした。詩もいいですね。

 

映画のエンディングに流れる名曲 『アトランティック・シティ』

アルバム 『ネブラスカ』 収録曲。 陰鬱で孤独で切ない曲ですが、何故か心に響きますね。

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厄介ごとは近頃じゃ、州外からやってくる
地検も安らぐ暇もないほどさ
遊歩道じゃまた一騒動起きそうだぜ
賭博委員会のやつらの首も皮一枚ってところだ 

俺にだって職はあったし、金を貯めようともしたさ
だが、残ったのは誠実な男には返し切れない借金だ
だから俺はセントラル・トラストからありったけの金を引き出し
コースト・シティ・バスの切符を2枚買ったのさ

ああ、どんなものでも死んでいく
ベイビー、それは現実さ
だが、死んだものはいつの日か、復活するんだ
だから、化粧をして、髪もきれいにしとくんだぜ
今夜、アトランティック・シティで会おう

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2025年8月19日 (火)

映画 『 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 』

先日、会員になっている109シネマズ富谷で映画  『 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座 (あかざ) 再来 』を観て来ました。「鬼滅の刃」の最終章三部作の第一弾です。 現時点での興行収入は、約221億円、観客動員数 約1570万人。米アニメ映画「アナと雪の女王」と新海誠 監督の「君の名は。」を抜き、日本歴代興業収入ランキングで4位に浮上しとのこと。正にモンスターアニメ映画です。

「鬼滅の刃」 は、「週刊少年ジャンプ」 に連載していた大人気漫画で、作者は吾峠呼世晴 (ごとうげ こよはる) 氏。吾峠氏は、写楽みたいな謎の漫画家です。 大正時代の人喰い鬼の棲む世界を舞台に、家族を鬼に殺された竈門炭治郎 (かまど たんじろう) が、鬼になった妹の禰豆子 (ねずこ) を人間に戻すため「鬼殺隊」へ入隊し、家族を殺した鬼を討つ物語。コミックの世界累計発行部数は、2億2000万部を突破。なんと、印税だけで100億円を超えるそうです。正に天文学的数字。驚きました。

感想を簡潔に言うと 「圧倒的な映像美と迫力満点の戦闘シーン、感情を揺さぶる物語展開。そして没入感できる高いクオリティの作品。」 です。 原作を読んでいなくても間違いなく楽しめるアニメ映画です。お勧め度、100%!(笑)   CGを随所で使用した最先端のアニメーション表現は、スピード感があり迫力満点。特に 「無限城」 の美しさと壮大さには、ため息がでました。 ストップモーションを多用した圧倒的な戦闘シーンは、外連味 (けれんみ) あふれる演出に仕上がっています。多方面から聞こえてくる音響も、想像を絶する数々の戦闘シーンと相まって大きな効果を発揮していました。

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109富谷シネマズにて

物語は、前回の 「柱稽古編」 の続編で、竈門炭治郎や柱たち鬼殺隊が 無限城に引きずり込まれるシーンから始まります。 胡蝶しのぶ VS 童磨、我妻善逸 (あがつま ぜんいつ ) VS 獪岳 (かいがく)、 そしてクライマックスの竈門炭治郎・冨岡義勇 VS 猗窩座  (あかざ)  の戦いが描かれます。戦闘シーンの合間合間には、登場人物それぞれの過去の回想シーンも丁寧に描かれいて良かったです。おそらく原作通りの展開と思われます。

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「宴 (うたげ) 時間だ!!」 『 猗窩座 (あかざ) 編』 ポスター

上弦の参 猗窩座、今回の映画の主人公と言ってもいいでしょう。 映画 『無限列車編』 で柱の煉󠄁獄杏寿郎を亡き者にした鬼で、竈門炭治郎や他の柱たちにとっては、憎んでも憎み切れない仇です。しかし、猗窩座の過去 (人間時代) の回想シーンは、胸に迫るものがありました。もし、猗窩座が鬼舞辻󠄀無惨 (きぶつじ むざん、鬼のボス) と出会わず、産屋敷耀哉 (うぶやしき かがや、鬼殺隊の頭目) と出会っていたなら、間違いなく鬼殺隊の柱として活躍していたでしょう。

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』 本予告

 

「鬼滅の刃」 特別映像 『そして無限城へ~猗窩座編~』

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2025年7月 5日 (土)

映画 『 ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

先日、会員になっている109シネマズ富谷で映画  『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』 を観て来ました。言わずと知れたトム・クルーズの代表作で、1996年の第1作から約30年に渡り人気を博してきた大ヒットアクション映画「ミッション・インポッシブル」シリーズの第8作目。 監督は、シリーズ4作目となるクリストファー・マッカリー。 前作の 「ミッション・インポッシブル デッドレコニング」 とあわせて2部作として製作され、 「デッドレコニング」 から続く 「ファイナルレコニング」 としての物語が展開する。

けっこう待たされましたが、おなじみのテーマ曲が流れた瞬間、鳥肌が立つような期待感・ゾクゾク感が全身を駆け巡り、「来たー、これだー!!」と心の中で叫んでました。(笑)   終盤から最終盤にかけての潜水艦や小型プロペラ機での空中戦・アクションは手に汗握らせます。本当にスタントなしでやっていたとしたら凄まじいの一言。古典的な痛快活劇への先祖返り。CG・VFX至上主義に逆らうかのようでスカッとしました。 相変わらず迫力あるアクションを展開するトム・クルーズは、本当に素晴らしいです。とても62歳とは思えない風貌と動きに感動しました。一言でいうと 「ファイナルにふさわしい感動的で素晴らしい映画」 。 絶対にお勧め!!  没入感マックスで、2時間50分があっという間でした。

物語は 前作 「デッドレコニング」 からの続きで、人類にとって最強の敵である怪物AI 「エンティティ」 と対決するイーサンと彼の仲間たちが描かれる。前作のラストで世界の命運を握る「 鍵」 を手にしたイーサン・ハントは、エンティティを倒し、第三次世界大戦を阻止するための特殊な武器を手に入れようとする。 いかし、次々と降りかかる過酷なミッションがイーサン・ハントを苦しめる。その 「鍵」 によって導かれるイーサンの運命は如いかに・・・・・。

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109シネマズ富谷にて

映画の冒頭、これまでのシリーズ7作を振り返るような映像は、ファンにとってはたまらないものでした。また、これまでほとんど語られてこなかったイーサンの過去などが明かされます。 正に 「ファイナルデコニング」 にふさわしい趣向。  「これでイーサンとはお別れかー!! 」 と思ったら 熱いものが込み上げてきました。さよならイーサン・ハント、ありがとうトム・クルーズ。

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62歳になるトム・クルーズ本人によるスタントシーンも健在。

今作では、飛び回る小型プロペラ機にしがみつく空中アクションシーンが最大の見どころになっています。

 

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』ファイナル予告編

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2025年3月13日 (木)

映画 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』

先日、会員になっている109シネマズ富谷で映画  『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 を観てきました。 監督は、映画 『インディージョーンズと運命のダイヤル』 などで知られるジェームス・マンゴールド。原作は、イライジャ・ウォルドの 『ボブ・ディラン 裏切りの夏 』。    ボブ・ディランを演じるのは、人気・実力とも今のハリウッドを代表するティモシー・シャラメ 。脇を固めるのは、ピート・シガーを演じた名優エドワード・ノートン、フォークの女王ことジョーン・バエズを演じたモニカ・バルバロなどハリウッドを代表する俳優陣。

惜しくも受賞には至りませんでしたが、アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞、監督賞など8部門にノミネートされました。個人的には、アカデミー賞作品賞や主演男優賞を受賞して当然の映画だと思いました。特に印象的だったのは、ボブ・ディランを演じたティモシー・シャラメの素晴らしい演技。ギターやハーモニカ、声の感じから歌い方まで、まるで青年時代のボブ・ディラン自身が演じているようでした。ティモシー・シャラメ は、ボブ・ディランを演じるにあたり 4年かけて歌と演奏を猛特訓し、ボブ・ディランの楽曲を40曲ほど習得したそうです。なるほど納得しました。見事です。ティモシー・シャラメは、主演男優賞に最もふさわしい俳優だと思いました。

いろいろ長々と書いてしまいましたが、誰もが「観て良かった!!」と思えるような素晴らしい映画です。ライブシーンも多いのでぜひ音響効果の良い劇場で観てください。

物語の舞台は、1960年代前半のニューヨーク。1961年の冬、ミュージシャンになるためにミネソタからやって来た一人の青年がニューヨークに降り立った。青年の名は、ボブ・ディラン。ボブ・ディランは、敬愛するフォークシンガー、ウディ・ガスリーの病床を訪れ、彼の理解者で盟友でもあるピート・シーガーと出会う。オリジナル曲を披露し二人に才能を認められたボブ・ディランは、フォーク・シンガーとして 大きな注目を集め時代を動かして行く。しかし、ボブ・ディランの止まることのない才能は、フォーク・シンガーとしての枠を超えて、ロックやブルースへとあふれ出して行く。高まる名声と人気に反し、自分の立ち位置に悩み続けるボブ・ディランだったが・・・・・あの1965年の 「ニューポート・フォーク・フェスティバル」で、大観衆を前にボブ・ディランは決断をする。その時、ボブ・ディランのバックにはロックバンド。手にはエレクトリック ギターがあった・・・・

 

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109シネマズ富谷にて

クイーンを描いた映画  『ボヘミアン・ラプソディ』 やエルビス・プレスリーを描いた映画 『エルヴィス』 、そしてボブ・ディランを描いた映画 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 と、ミュージシャンの伝記映画が立て続けに大ヒットしています。2027年には、ビートルズの伝記映画も公開されるとのこと。誰が4人を演じるのか?  どの辺の時代を切り取るのか? などなど、興味がつきません。ビートルズの次は、ぜひ 「レッド・ツェッペリン」 の伝記映画を作ってもらいたいですね。期待しています。(笑)

 

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 予告映像

 

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 特別映像

ジョーン・バエズとデュエットを重ねて、名曲 『風に吹かれて』 が誕生する このシーンが良かった。才能ある男女の関係性も魅力的に描かれていました。何より、ボブ・ディランとジョーン・バエズの関係は全く知らなかったので興味深かった。

 

Bob Dylan - Like A Rolling Stone  (Live at Newport 1965)

ボブ・ディラン自身も  「ニューポートでの大事件だった」  と言っているように、今では考えられませんが、本当に当時は大事件だったようです。  ボブ・ディランの名曲中の名曲  『ライク・ア・ローリング・ストーン』。

 

Bob Dylan - The Times They Are A-Changin’  (時代は変る)

1960年代前半は、キューバ危機や公民権運動、ケネディ大統領の就任そして暗殺事件などで、アメリカ国内が揺れて不安に満ちていた時代。これらのことが、ボブ・ディランの楽曲や詩 (歌詞) に影響を与えたのだろうという描写だった。フォーク・フェスティバルでのライブシーン、大観衆による  「For the times, they are a-changin'」  の大合唱が忘れられない。

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2024年12月14日 (土)

映画 『十一人の賊軍』

先日、会員になっている109シネマズ富谷で映画  『十一人の賊軍』 を観てきました。 監督は、映画 『 凶悪 』 や『 孤独の血』 など極限状態に置かれた人間の心理を描くすべに長けた白石和弥。原案は、映画 『 仁義なき戦い 』 シリーズなどの集団抗争劇の名脚本家・笠原和夫が、史実から着想を得て書き残していたプロット。それを白石和弥監督が発掘し、ひと味もふた味も加えて、ワクワクドキドキの熱気あふれる集団抗争時代劇に作り上げました。

感想を一言で言うなら 「最高に面白かった!!  お見事!!」 という感じです。最初から最後まで血生臭く、泥臭さを貫く映画。幕末という時代の非情感・無常感を存分に感じることができるラストも良かった。 首や腕が切り落とされ、肉片が飛び散り、血しぶきが舞う。耳には刀と刀が交わる強烈な金属音と銃声・砲撃音。十一人の賊軍 (罪人) の見事な配役と相まって クライマックスでの迫力満点の戦闘シーンと殺陣 (たて) は、圧巻の素晴らしさ。まるで 「黒澤リアリズム」 ・映画 『七人の侍』 の戦闘・殺陣シーンを観てるいるようでした。感動しました。歴史好き、アクション映画が大好きな方には、絶対にお勧めです。ぜひ大スクリーンで観てください。

物語の舞台は 戊辰戦争真っ只中の1868年 (慶応4年) 、越後 新発田  (しばた)  藩領。旧幕府軍  (奥羽越列藩同盟)  に加盟する新発田藩 家老の溝口 (阿部サダヲ) は、ひそかに新政府軍 (官軍) への寝返りを計画していた。計画を成功させるためには、数日間、 新政府軍を足止めにする必要があった。そのため、捕らえられていた死罪決定の政 (山田孝之) ら10人の罪人と家臣の平四郎 (仲野太賀) の計11人を長岡藩士に偽装させて砦を守らせ、山縣有朋 (玉木宏) 率いる新政府軍と戦わせるという秘策を思いつく。罪人たちは 「勝てば無罪」 という約束を信じて、平四郎 (仲野太賀) は新政府軍を撃退すべく、命をかけた壮絶な戦いに身を投じていく・・・・

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映画  『十一人の賊軍』 のポスター

迫力満点の戦場シーンと圧巻の殺陣には目を奪われます。特に、本格的殺陣は初めてという仲野太賀と長州藩脱藩の老剣術家を演じた 「東映の切られ役」 こと本山力の殺陣は見事の一言。  鬼気迫る演技と表情に圧倒されました。

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109シネマズ富谷内にて 今回は、10番シアターで観てきました。

ただ、いきなり 「戊辰戦争 」 や 「新政府軍 (官軍) 」 、 「奥羽越列藩同盟 (賊軍) 」 、「新発田藩・長岡藩・米沢藩」 がどうのこうのと言われても、有る程度知識がないと全然理解できないと思いました。ましてや 「新発田藩の歴史的な裏切り」   という史実は、よほどの歴史好き・幕末好きな人でないと全くちんぷんかんぷんです。この辺が歴史物映画の難しいところですね。

 

映画 『十一人の賊軍』 特別映像  (新発田藩×新政府軍×旧幕府軍、三者の思惑に踊らされる!)

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2024年11月16日 (土)

映画 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

先日、会員になっている いつもの109シネマズ富谷で映画 『 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ 』 を観てきました。2019年に公開されて、社会現象となりセンセーションを巻き起こした衝撃作 『 ジョーカー 』 の続編 、『 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ 』。 監督は、前作と同じトッド・フィリップス。主演 ホアキン・フェニックス、新キャストのリー役でレディ・ガガが加わるのも話題になっていました。しかし・・・・

映画の感想は、 「 ひどい! 」 の一言。1300円も払って観るべき映画ではありませんでした。悪のカリスマ ジョーカーの狂気も、衝撃も、戦慄も何も無し。情けなくて女々しい、中年童貞男 アーサーの物語。 タイトルを、 『 アーサー:フォリ・ア・ドゥ 』 に変えるべきだと思いました。しかも、なんと、1960年代の古臭いミュージカル映画そのもの。ひたすら眠くなってきてしんどかった!(笑)    本当につまらない映画でした。わたくしは、ミュージカル映画は余り好きではないのですが、好きな方は先入観なしで観てください。そこそこ楽しめると思います。 

アメリカでの評判が芳しくなく、興業成績も悪かったのは知っていたので、あまり期待はしていませんでしたが、これほど酷いとは思いもよりませんでした。ジョーカー、アサーを脇役にして、レディ・ガガが主演のミュージカル映画にしたほうが大ヒットしたはずです!(笑)

物語の舞台は、ゴッサムシティにある裁判所と刑務所。ここを行ったり来たりする法廷劇 + リー  ( レディ・ガガ )  との恋愛物語 + ミュージカル仕立て。 看守に虐げられ惨めな拘留生活を送っていたアサーは、謎の女リーと出会い、変わり始める。いよいよジョーカー復活か!! と思いきや・・・裁判と恋愛が進展にするにつれて 予想外の展開を迎え、終着点には虚しさと虚脱感が残る・・・・。

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109シネマズ富谷 にて

 

映画 『 ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ 』 予告編

 

レディ・ガガのライブ風なパフォーマンスと、ホアキン・フェニックスとレディー・ガガ のデュエット曲 「 ラヴ・サムバディ 」 のシーンがこの映画で唯一の見応えのある場面でした。 「 ラヴ・サムバディ 」 (To Love Somebody) は、ビージーズのソウルバラード風な名曲です。

ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ  「 ラヴ・サムバディ 」 (To Love Somebody)

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2024年9月16日 (月)

映画 『 エイリアン:ロムルス 』

先日、会員になっている いつもの109シネマズ富谷で映画  『 エイリアン:ロムルス』 を観てきました。 傑作SFホラー映画 『 エイリアン (1) 』 のリドリー・スコット監督が製作陣に加わり、 『 ドント・ブリーズ 』 などで注目を集めたフェデ・アルバレスが監督を務めた映画。時系列的には、 『 エイリアン (1) 』 とジェームス・キャメロン監督の傑作SFホラーアクション映画  『エイリアン 2 』 の間の物語。

感想を一言で言うなら、「なんだ、まあ、こんなもんか!」 という感じです。 「エイリアン1」 と 「エイリアン2」 のシーンの繰り返しで、蒸し返しの連続。 よく言えば 「オマージュしている」 となるのでしょうが・・・かなり鼻につく感じ。 映画の冒頭、妊婦さんが登場した時点で 「あ~そうなのか! 驚愕のラストとは、そういうことか!?」 と瞬時に思ってしまいました。 過去の作品の栄光に縋った、最近よくある凡作になってしまったようです。 エイリアン シリーズとホラー映画が好きな方は是非観てください。それ以外の方にはお勧めできない映画です。

物語の舞台は、2142年、劣悪な環境のとある鉱山惑星。そこで働くで人生の行き場を失った6人の若者。若者の1人レイン (ケーリー・スピーニー)  は、元恋人のタイラー (アーチ―・ルノー) からの誘いで、アンドロイドのアンディ  ( デビット・ジョンソン) とともに、遺棄された宇宙ステーション (ロムルス) から冷凍休眠装置を盗み出して、希望の惑星に移住する計画に参加する。しかし、足を踏み入れた宇宙ステーションは、エイリアンによる恐怖と絶望の惨劇が繰り広げられた場所だった。再び待ち受ける容赦なき恐怖と絶望。宇宙最強にして最恐の生命体・エイリアンから、彼らは逃げ切れるのか・・・・・?

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しかし、最新のVFXを駆使しなかったためか、映像の質感や量感が 『 エイリアン (1) 』 の雰囲気を感じさせるのが良かった。あと、オリジナリティに富んだエイリアンとの戦闘シーンは、スピーディーで臨場感あふれ、かつハラハラドキドキの展開。このシークエンスは非常に良かったです。

 

映画 『 エイリアン:ロムルス 』 日本オリジナル予告

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2024年4月16日 (火)

映画 『 オッペンハイマー 』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『オッペンハイマー』 を観てきました。 様々な事情から日本では、やっと今年になってから公開。原子爆弾開発の 「マンハッタン計画」 を主導した天才物理学者 ロバート・オッペンハイマーの栄光と悲劇を描いた映画。監督は、 『ダークナイト』、『ダンケルク』 、『テネット』 で知られるクリストファー・ノーラン監督。 世界的にも大ヒットし、米アカデミー賞で作品賞、監督賞、主 演男優賞など7部門を制した圧巻の映画です。 しかし、一言で言うなら 「なんでこんな映画がアカデミー賞の作品賞なんだろう?」 というのが正直な感想です。ハッキリ言って難解で分かりにくい映画。まず、登場人物が多すぎます。誰がなにやら、複雑な人間関係が理解できませんでした。絶対に相関図が必要。次に、戦前・戦中・戦後を行きつ戻りつ、複雑に交錯するので時間軸が分かりずらい展開。さらに、上映時間3時間は長過ぎ。2時間で充分な内容の映画でした。最後に、広島や長崎の惨状を知っている わたくしとしては、不快なシーンも多々ありました。特に、原子爆弾開発が成功してオッペンハイマーが英雄として祭り上げられ、アメリカの国民が半狂乱になって狂喜乱舞するシーン。これはかなり不快でしたね。改めて 「なんでこんな映画にアカデミー賞を与えてしまったのか??」 と思いました。ただ、オッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィーの演技は名演でした。素晴らしい演技です。あと、IMAX (アイマックス) カメラで撮影したという「トリニティー実験」シーンの圧倒的な臨場感。観ていて恐ろしくなりました。  難解な映画が好きな人にはお勧めです。是非観てください。(笑) 

物語は、1926年、イギリスのケンブリッジ大学で物理学を専攻したいたロバート・オッペンハイマー (キリアン・マーフィー) が、ドイツに渡り理論物理学を学ぶシーンから始まる。1942年、帰国したオッペンハイマーは、レズリー・グローヴス将校 (マット・デイモン) から原子爆弾開発の極秘プロジェクト「マンハッタン計画」への参加を打診される。第二次世界大戦下、ナチスドイツによる原子爆弾の開発は、もはや時間の問題だと思われていた。そこで、オッペンハイマーは、全米から優秀な物理学者・科学者を招聘し、ロスアラモス研究所を設立する。1945年7月に、原子爆弾の開発に成功。8月に広島・長崎への原子爆弾投下。その惨状に苦悩するオッペンハイマーは、核開発競争に反対の姿勢を表明する。その結果、アメリカ海軍少将で原子力委員会の委員長ルイス・ストローズ (ロバート・ダウニーJr) と対立を深めいて行く。 時代は冷戦に突入。 赤狩りの嵐の中、追い詰められて行くオッペンハイマー・・・・・。

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109富谷シネマズにて

ただ、この映画では、常に仮想敵国を求めずにはいられないアメリカが、道を誤って行く悲劇も描かれています。観方によっては、反戦・反核映画とも言えるでしょう。

 

映画 『オッペンハイマー』 予告編2

 

『 ロング・タイム・アゴー 』 THE TIMERS (忌野清志郎)  (1989 LIVE 広島)

Long time ago 44年前
原子爆弾が落ちてきて
何十万人もの人が
死んでいったのさ

Long time ago 44年前
8月6日の朝 8時15分
何の罪も無い人が
殺されちまったのさ

Long time ago 44年前
人間の歴史で 初めてのことさ
この日本の国に
原子爆弾が落ちたのさ

知ってるだろ?
美少女も美男子も たった一発
顔は焼けただれ 髪の毛ぬけ
血を吐きながら
死んでいくのさ Oh

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2024年3月30日 (土)

映画 『 デューン 砂の惑星 PART2 』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『 デューン 砂の惑星 PART2 』 を観てきました。 1作目の 『 DUNE/デューン 砂の惑星 (PART1) 』 から約3年、ハリウッドでの脚本家と俳優のストライキの影響で、公開が遅れていたSF超大作をやっと観ることができました。いやー長かったです。でも待った甲斐がありました。一言で言うなら、期待以上に素晴らしい作品でした。戦闘シーンのスケールが壮大かつ緻密。IMAX (アイマックス) で撮影したという圧倒的な映像美と臨場感。腹の底まで響く重低音と共に放出される迫力満点のサウンド。ストーリー展開も分かりやすく、スピーディー。圧倒的没入感で、2時間半があっという間に過ぎました。完全に 「デューン」 の世界観に引き込まれた。 パート2ために、パート1があったのだと確信。

原作は、フランク・ハーバートのSF大河小説 『デューン 砂の惑星』 。 監督は、前作に引き続きドゥニ・ヴィルヌーヴ。今年57歳になるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、不可能だと言われていたリドリー・スコット監督の名作  『ブレードランナー』 の続編、『ブレードランナー 2049』  を創り上げた巨匠です。

物語の舞台は、西暦10190年のアトレイデス家が統治している砂の惑星アラキス。フレメン語で「デューン」。砂漠から採取される超高価なスパイス (香料) 「メランジ」 を巡る宿敵ハルコネン家の陰謀により、アトレイデス家は主人公のポール・アトレイデス (ティモシー・シャラメ) と母親 (レベッカ・ファーガソン) を残し、家族と一族を皆殺しにされてしまう。砂漠の民フレメンに身を寄せた二人は、砂漠での生き方を学びながら復讐の時を待つ。ここまでがパート1。 パート2は、パート1のラスト 数時間後からの展開。ポールは、フレメンの女性チャニ (ゼンデイヤ) と心を通わせつつ、戦場での活躍などから砂漠の民フレメンの間で徐々に救世主として崇められる。目覚ましい成長を見せつけるポールは ついに覚醒。 その頃、砂の惑星アラキスの完全支配を目論むハルコネン家は、スパイス採取の新しい管理者として狂人フェイド=ラウサ (オースティン・バトラー) を送り込んでくる。そんな中、リサーン・アル=ガイブ(外世界からの救世主)となったポール・アトレイデスの壮大な復讐劇のプロジェクトが着々と進んで行く・・・・・。

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109富谷シネマズにて

美しくきらびやかな砂漠やメカニック、コロッセウムなどの圧倒的なスケール感、衣装デザインの素晴らしさなど、前作以上の映像美には驚愕しました。素晴らしいです。とりわけ、砂漠を疾走し、全てを飲み込む巨大な生物・サンドワーム (砂虫) にフレメンやポールが乗って疾走するシーンは圧巻の大迫力でした。 

本作を絶賛するスピルバーグ監督は、「砂漠を愛する映画にしては、水への渇望がある。この映画に出てくる砂の全てが、水についてを物語っているのです。緑豊かな草原や命の青い水を渇望する神聖な水についての物語なのです。」、「あなたは、砂漠を海に見立てて撮ったのだと私は思います。登場する巨大砂虫は、まるで海蛇のようでした。砂虫に乗ってサーフィンするシーンは、私が観た中でも一番すごかったです。」 とヴィルヌーヴ監督との対談で語ったそうです。

 

映画 『 デューン 砂の惑星 PART2 』  公式予告編

 

映画 『 デューン 砂の惑星 PART2 』 グローバル予告

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2024年3月 2日 (土)

映画 『 コヴェナント/約束の救出 』

先日、利府町の 「新利府イオンシネマ」 で、映画 『コヴェナント/約束の救出』 を観てきました。本作は、アフガニスタン問題とアフガニスタン人通訳に関する複数の実話に基に、脚本家でもあるガイ・リッチー監督が描いた最新作映画です。日本人にとって胸が熱くなる 「義理・人情・恩義」 、 「約束・絆」 をテーマにし、迫力ある銃撃シーンや想像を絶する過酷な救出劇などを織り交ぜ、ハラハラドキドキ、手に汗握る、緊張感あるれる展開に仕上げています。素晴らしいの一言。単なる戦争映画と言うよりも、戦場を舞台にした骨太の 「社会派ヒューマンサスペンス映画」 と言った方がぴったりだと思いました。ガイ・リッチー監督の代表作になること間違いなし! 絶対に観て損のない映画。面白くて、楽しめて、感動する映画です。

物語の舞台は、2018年のアフガニスタン。 タリバンの武器や爆発物の隠し場所を探査する部隊を率いる、アメリカ軍のジョン・キンリー曹長 (ジェイク・ギレンホール) と、彼に雇われたアフガ二スタン人通訳アーメッド (ダール・サリム) を軸にストーリーが展開していく。キンリー率いる部隊は、爆発物製造工場を突き止めるが、タリバンとの壮絶な銃撃戦でキンリーとアーメッド以外は全員殺されてしまう。キンリーは、銃弾を受け瀕死の状態となるがアーメッドに救出される。想像を絶する過酷さの中、アーメッドはキンリーを運びながら、砂漠の山岳地帯を100キロ進み続け、ついに救出に成功。 数週間後、回復したキンリーは、妻子の待つアメリカへ帰国する。その後、アーメッドの移住ビザが発行されていないばかりか、アーメッドがタリバンに賞金を懸けられ、命を狙われていると知って愕然とするキンリー。アーメッドとの約束  (通訳には報酬として移住ビザが約束されていた) と命を助けられた恩義に報いるためにキンリーが選択したのは、自力でアーメッドと家族を救出するため、再びアフガニスタンへ戻ることだった・・・・・

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新利府イオンシネマにて

 

映画 『コヴェナント/約束の救出』  予告編

 

映画の冒頭シーンでは、「アメリカ」 の 『名前のない馬』 が使用されています。 『名前のない馬』 は、ベトナム戦争が泥沼化していた1972年に大ヒット。 全米1位になった曲で、ベトナム戦争に対する反戦歌としても知られています。ちなみに、 「アメリカ」 は、イギリスで結成されたアメリカ人3人組のフォーク・ロックバンド。

泥沼化していたアフガニスタンでの戦争。荒涼とした砂漠では大量に人が殺される。しかし、そのような状況の中でも、たった1つの命の大切さを実感させてくれる映画でした。本作の全てを象徴するような、ガイ・リッチー監督の見事な選曲。素晴らしいです。 

アメリカ  『 名前のない馬 』

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