盛岡市34度、雫石町34度という酷暑の中 7月29日 (金) に、岩手県雫石町の国見温泉登山口から秋田駒ケ岳 (1637メートル) 経由で周回して来ました。 登り始めの樹林帯の中は、朝から耐えがたい異様な蒸し暑さ。森林限界線を超えると強烈な直射日光が降り注ぐ最悪の状態で、山頂に着いた頃には、大量の汗にまみれてバテバテの状態になってしまいました。しかし、山頂付近は、涼しい風が吹き付けて猛烈な暑さを忘れさせてくれました。良かったです。
国見温泉登山口 (8:15発) →横尾根分岐→ムーミン谷→男岳分岐→秋田駒ケ岳山頂 (11:50着) 秋田駒ケ岳山頂 (12:40発) →横岳→大焼砂→
横尾根分岐→国見温泉 (15:45着) 休憩含む。約7時間30分のロングトレッキングでした。(休憩含む)

登山口にある国見温泉 石塚旅館
全国的にも珍しい「緑色の温泉」として有名。「国見」の名前のとおり、秋田と岩手の県境にある秘湯で、高台からは雫石盆地が見渡せます。下山後は、緑の秘湯に入り、汗を流して気分爽快。のんびりとノンアルビールをいただいてきました。

「大焼砂 (おおやけすな) 」
ブナの樹林帯登り横尾根をしばらく登っていくと 「大焼砂 」と呼ばれる真っ黒な火山礫 (スコリア) が降り積もって堆積している不思議な場所にでます。このスコリア原は、植物が全く育たない場所に見えますが、近づいてみると予想に反してコマクサなどの高山植物が豊かなのに驚かせられます。

大焼砂 (スコリア原) に咲く高山植物の女王 コマクサ
八合目まで車で行くことができる秋田県側からは、ガイドさんに率いられたツアー登山の高齢者の団体さんが登って来ていました。高山植物の宝庫、花の百名山でもある秋田駒ケ岳は、高齢者に人気の山です。

ムーミン谷
通称 「ムーミン谷」 と呼ばれる火口原の中を高山植物を鑑賞しながらのんびりと進んで行く。しかし、この先は、男岳の山頂から谷に向かって激しく切れ落ちている急斜面の登りになります。標高差300メートルくらいの急登。やれやれ大変です。

登山道は、尾根に向かってジグザグに続いていた。急斜面のタフな登りが続き、登るほどに高度感が増していく。日差しが強く大量の汗が噴き出る。ふと振り返り見ると、スコリア原と小岳の綺麗なカルデラが見えた。ほっとする瞬間です。

稜線の鞍部から秋田駒ケ岳を望む。阿弥陀池の避難小屋が見えます。
なんと、まだ雪が残っていました。山頂はもうすぐだ。

秋田駒ケ岳山頂 (1637メートル) より望む男岳 (1623メートル) と田沢湖
山頂を示す表示板がボロボロになって落ちてましたね。やれやれ。

同じく山頂より望む
360度の大パノラマ!といきたいところでしたが、遠方の方は雲に覆われていて、岩手山、鳥海山、早池峰山などは全く見えませんでした。残念!

阿弥陀池と非難小屋、正面が男岳
ここから、20分の登りで秋田駒ケ岳の山頂である。美麗なお花畑が広がっている阿弥陀池は、木道を歩いて一周できます。もちろん、木道以外は一切立ち入り禁止です。

横岳付近からムーミン谷を俯瞰する 正面が男岳、左側が女岳
今歩いてきたばかりの木道が延々と続いています。谷からの急斜面も見えます。我ながら随分と登って来たもんだなーとしみじみと思いました。(笑)
誰が名付けたのか「ムーミン谷」。氷河に削り取られたカール (U字谷) に似ていると思ったのでしょう。絶妙なネーミングです。
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