青森・秋田の山

2022年9月 5日 (月)

花の山旅 (森吉山)

森吉山は、秋田県中央北部に位置する複式火山。山麓一帯はブナの原生林に覆われ、標高1100メートルからはアオモリトドマツの森に変わる。夏から秋にかけては、高山植物が咲き誇る 「花の百名山」 として登山者に親しまれています。

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8月から9月にかけて咲くウゴアザミ

「ウゴ」は「羽後」で秋田県のこと。その名の通り、東北地方 特に秋田、岩手、山形の高山でしか見ることができない珍しい高山植物です。秋田、山形県境に聳える鳥海山のウゴアザミの大群落は有名。色が素晴らしいですね。

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同じくウゴアザミ

「アザミ」 なのでいたるところトゲがあります。さすがに肌に触れると痛いですね! (笑)

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エゾオヤマリンドウ

秋といえばリンドウ。エゾオヤマリンドウは日本固有種で、その名の通り北海道や東北の高山に多いとのこと。

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ハクサンフクロウ

こちらは夏の高山植物ですが、まだ元気に咲いていました。頑張りますね! (笑) 明るい紅紫色は高山のお花畑には欠かせない存在。

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キンコウカ

こちらは 7月から8月にかけて湿原に咲く高山植物。東北の湿原では、大群落を形成します。

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ウメバチソウ

こちらは、8月から10月に咲く秋の高山植物。その名の通り白梅にそっくりです。

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2022年9月 2日 (金)

森吉山 (秋田県北秋田市)

8月30日 (火)、阿仁 (あに) スキー場のゴンドラを利用して森吉山 (1456メートル) に登ってきました。天候にも恵まれて涼しく最高のトレッキングができました。良かったです。評判通り森吉山は、アクセスが最悪の山でした。まさに秘境。仙台から登山口に着くまで4時間40分もかかってしましました。やれやれ。

阿仁スキー場登山口 (9:30発) →  石森山分岐→阿仁避難小屋→森吉山山頂 (11:30着)  山頂 (12:20発) → 阿仁避難小屋→石森山→森吉神社→石森山分岐→阿仁スキー場登山口 (14:20着)  約4時間50分のレッキングでした。(休憩含む)

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石森山から森吉山山頂を望む

周辺には1000メートル前後の山々が連なり、山麓には広大なブナ林が広がり、ツキノワグマやクマゲラなどの野生動物が多く生息している秘境ムード満点の山域です。南山麓の旧阿仁町にはマタギの集落が点在していてマタギの聖地としても有名。   

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同じく石森山付近から山頂を望む

森吉山は、300種類もの高山植物が咲き誇る「花の百名山」

なだらかで優雅なスロープと森の深さが魅力の森吉山は、非常に登りやすい山でした。タフな急斜面の登りもなく、ゴンドラを利用したクラクラ登山ができるため初心者、高齢者でも安心して登ることができる山。ウィンターシーズンには、バックカントリースキーやスノーボードが楽しめる山域になっています。

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中間付近にある阿仁避難小屋

ここには無料 (通常は300円くらい) のバイオトイレが完備してあったので良かったです。

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森吉山 (1456メートル) 山頂

見渡す限り360度の大パノラマ! 男鹿半島、岩木山、八甲田山、岩手山、秋田駒ケ岳、鳥海山などすべてが見渡せました。素晴らしい!  

なんとラッキーなことに、8月11日~8月31日まで往復1800円のゴンドラが無料。北秋田市が大館能代空港3便化応援企画として、北秋田市内の観光施設を無料にしたのです。そのため、12時頃になると、高齢の登山者が続々と登ってきて山頂は、あっという間に大混雑状態になりました。やれやれ。
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山頂から西側を望む    

島のように見える男鹿半島、日本海、能代市街が見渡せた。

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山頂から南東方面を望む

八幡平の上にひときわ高く岩手山が天を突いていた。その横には秋田駒ヶ岳が見え、さらに南方には鳥海山の輪郭が靄の中に見えました。 

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森吉神社付近にて

山はすっかり秋の佇まい。ヒメササ帯の中の小さな湿原やアオモリトドマツの林が点在している草原は色付き初めていた。  

百名山は間違いなく魅力的で素晴らしい山ですが、わたくし的には 「・・・・僕は、こういうあまり人に騒がれることのない、つつましい山が好きである。」 ですね!

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避難小屋と併設している森吉神社

坂上田村麻呂が建立したとされる伝説があるとのこと。 やれやれ、東北にはいたるところに坂上田村麻呂伝説があるなー・・・(笑) 

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森吉神社の御神体とされる奇岩、通称「冠岩」

巨大な溶岩の塊で見る方向によって、いろんな形に見える不思議な岩です。冠岩の前にあるのが、江戸時代の旅行家、博物学者でもあった菅江真澄の歌碑です。菅江真澄は、2回森吉山に登っているそうです。

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大森山から、今行ってきたばかりの森吉神社、冠岩を望む

ここから見る冠岩は、さっき見たのとは全く違う形に見えます。凄く不思議です! (笑)

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2022年8月 5日 (金)

花の山旅 (秋田駒ケ岳)

秋田駒ケ岳は、八幡平国立公園内にあり男女岳  (秋田駒ケ岳) 、男岳、女岳などのいくつかの溶岩円頂のピークから形成されています。なんといっても見どころは、これらのピークが取り囲む巨大な火口壁とカルデラ、火口原などの火山地形に豊富な高山植物の彩がプラスされているところでしょう。

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大焼砂と呼ばれるスコリア原に咲くコマクサ

よく見ると確かに 「馬の顔」 に似てます!(笑)

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同じくスコリア原に咲くコマクサ

この辺りは、コマクサの単独群落地帯になっているようです。

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火口原 (ムーミン谷) に咲くエゾツツジ

その名の通り北海道の高山に多い北方系の高山植物。本州では、秋田駒ケ岳や岩手山、早池峰山でしか見られない珍しい高山植物です。

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火口原 (ムーミン谷) に咲くウサギギク

高山植物にしては珍しく派手な黄色に彩られているのでけっこう目を引きます。

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同じく火口原 (ムーミン谷) に咲くミヤマダイコンソウか?

名称は、葉っぱがダイコン (ダイコンの葉か?) に似ていることにちなんだものだそうですが、よく分かりませんでしたね。(笑)

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男岳稜線付近に展開するニッコウキスゲの大群落

いやー、素晴らしい! 見事です。疲れが一気に吹き飛びます。

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横岳付近のハクサンジャン

スコリア原を除いた多くの場所に咲いていた高山植物。日本の固有種だそうです。

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2022年8月 2日 (火)

秋田駒ケ岳 (岩手県雫石町 秋田県仙北市)

盛岡市34度、雫石町34度という酷暑の中 7月29日 (金) に、岩手県雫石町の国見温泉登山口から秋田駒ケ岳 (1637メートル) 経由で周回して来ました。 登り始めの樹林帯の中は、朝から耐えがたい異様な蒸し暑さ。森林限界線を超えると強烈な直射日光が降り注ぐ最悪の状態で、山頂に着いた頃には、大量の汗にまみれてバテバテの状態になってしまいました。しかし、山頂付近は、涼しい風が吹き付けて猛烈な暑さを忘れさせてくれました。良かったです。

国見温泉登山口 (8:15発) →横尾根分岐→ムーミン谷→男岳分岐→秋田駒ケ岳山頂 (11:50着)   秋田駒ケ岳山頂 (12:40発) →横岳→大焼砂→
横尾根分岐→国見温泉 (15:45着) 休憩含む。約7時間30分のロングトレッキングでした。(休憩含む)

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登山口にある国見温泉 石塚旅館

全国的にも珍しい「緑色の温泉」として有名。「国見」の名前のとおり、秋田と岩手の県境にある秘湯で、高台からは雫石盆地が見渡せます。下山後は、緑の秘湯に入り、汗を流して気分爽快。のんびりとノンアルビールをいただいてきました。

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「大焼砂 (おおやけすな) 」

ブナの樹林帯登り横尾根をしばらく登っていくと 「大焼砂 」と呼ばれる真っ黒な火山礫 (スコリア) が降り積もって堆積している不思議な場所にでます。このスコリア原は、植物が全く育たない場所に見えますが、近づいてみると予想に反してコマクサなどの高山植物が豊かなのに驚かせられます。

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大焼砂 (スコリア原) に咲く高山植物の女王 コマクサ

八合目まで車で行くことができる秋田県側からは、ガイドさんに率いられたツアー登山の高齢者の団体さんが登って来ていました。高山植物の宝庫、花の百名山でもある秋田駒ケ岳は、高齢者に人気の山です。

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ムーミン谷

通称 「ムーミン谷」 と呼ばれる火口原の中を高山植物を鑑賞しながらのんびりと進んで行く。しかし、この先は、男岳の山頂から谷に向かって激しく切れ落ちている急斜面の登りになります。標高差300メートルくらいの急登。やれやれ大変です。

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登山道は、尾根に向かってジグザグに続いていた。急斜面のタフな登りが続き、登るほどに高度感が増していく。日差しが強く大量の汗が噴き出る。ふと振り返り見ると、スコリア原と小岳の綺麗なカルデラが見えた。ほっとする瞬間です。

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稜線の鞍部から秋田駒ケ岳を望む。阿弥陀池の避難小屋が見えます。

なんと、まだ雪が残っていました。山頂はもうすぐだ。

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秋田駒ケ岳山頂 (1637メートル) より望む男岳 (1623メートル) と田沢湖

山頂を示す表示板がボロボロになって落ちてましたね。やれやれ。

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同じく山頂より望む

360度の大パノラマ!といきたいところでしたが、遠方の方は雲に覆われていて、岩手山、鳥海山、早池峰山などは全く見えませんでした。残念!

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阿弥陀池と非難小屋、正面が男岳

ここから、20分の登りで秋田駒ケ岳の山頂である。美麗なお花畑が広がっている阿弥陀池は、木道を歩いて一周できます。もちろん、木道以外は一切立ち入り禁止です。

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横岳付近からムーミン谷を俯瞰する 正面が男岳、左側が女岳

今歩いてきたばかりの木道が延々と続いています。谷からの急斜面も見えます。我ながら随分と登って来たもんだなーとしみじみと思いました。(笑)

誰が名付けたのか「ムーミン谷」。氷河に削り取られたカール (U字谷) に似ていると思ったのでしょう。絶妙なネーミングです。  

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2018年8月20日 (月)

秋田駒ケ岳の遭難事故

大変残念な結果になってしまいましたが、埼玉県の高野さんは 遺体で発見されたようです。 慎んでお悔やみ申し上げます。

Image178月20日の秋田県魁新聞より------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg084517年前に登った時のムーミン谷と駒池の写真。
通称「ムーミン谷」と呼ばれる広大な火口原の中に駒池はあります。
新聞によりますと 「駒池の西約50メートルの登山道で遺体が発見された」 そうです。ちょうど、この写真の前方50メートル付近の登山道 (木道) なりますが、見ての通り このあたりは平らな草原地帯で危険なところはありません。 死因は、悪天候による低体温症か心筋梗塞、脳梗塞などの病気だったのでしょうか・・・・・・・? 本当に残念でなりません。

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2018年8月17日 (金)

横岳 (秋田駒ケ岳) (秋田県仙北市、岩手県雫石町)

秋田、岩手の県境にある国見温泉(岩手県雫石町)から横岳 (1583メートル) まで登ってきました。
小雨と強風が吹き荒れ、指先がかじかむほどの寒さの中 (マジで寒かったです) 山頂を目指して登って行ったのですが、途中の横岳で遭難者の捜索隊が派遣されているのをまじかに見てしまい、一気にモチベーションもテンションも下がってがってしまいました。 そんなこんなで 「本日は横岳で終了!」 となりました。やれやれ(笑)

Img_32717横岳山頂にて。 悪天候の中、8人の遭難者捜索隊の方が待機していました。

悪天候の中、横岳を目指して登っていくと、山頂にヘルメットを被った数人の登山者が居るのが目に入りました。下山する様子もなく、じっとわたくしの方を見ていました。 ここは国立公園なのでレンジャーの方が訓練でもしているのかなー?と思いつつ登って行って挨拶すると唐突に 「高野さんじゃないですか?」 と聞かれました。 「違います」 と言ったら、「どこから登ってきました?誰かと会いませんでしたか?」 聞かれたので 「国見温泉から登ってきました。誰とも会いませんでした。」 と答えました。 「捜索隊」の文字が見えたので、「誰か遭難したのですか?」 と聞いたら 「数日前から行方不明になっている方がいます」 と教えてくれました。これで、一気にモチベーションもテンションも下がってがってしまいました。まったくやれやれです。
 
埼玉県上尾市の高野さん(50歳)のようですが、なんとか救助されてくれー!、助かってくれー!、と祈るばかりです。
#ネットで検索しました。秋田朝日放送のニュースを見て下さい。

Img_32527国見温泉の登山口にある案内板。
仙台の自宅を5時過ぎに出発し、8時から登りはじめました。 国見温泉登山口(8:00発)→横尾根分岐→大焼砂→横岳山頂着(10:10)  横岳山頂(10:20発)→大焼砂→横尾根分岐→国見温泉(12:10着) 休憩含む。約4時間のトレッキングでした。

Img_32627横岳の手前長尾根に展開する広大な「大焼砂(おおなけすな)」
ここは、真っ黒な火山礫(スコリア)広い範囲で堆積しており、まるで月面のような景観が展開している。--------------------------------------------------------

Img_32617同じく「大焼砂」
ここは、不毛の台地のようにみえるが、実際には 「コマクサ」 などの大群落が見られます。-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Img_32687高山植物の女王 コマクサ。あまりにも有名な高山植物です。 
ほとんどのコマクサは、枯れて花は崩れていましたが、なんとか、花の形をとどめているのもありました。見ることができてラッキーでした。-----------------------------

Img_3274横岳 (1583メートル) 山頂
本時は、ここまで!------------------------------------------------------------------------------

Img_32817国見温泉を俯瞰する。全国的にも珍しい「緑色の温泉」として有名。
「国見」の名前のとおり、秋田と岩手の県境にある秘湯で、高台からは雫石盆地が見渡る。 下山後は、緑の秘湯に入り、食堂で 「ひっつみ定食」 をいただいてきました。 


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2016年7月13日 (水)

乳頭山~千沼ヶ原 (秋田県仙北市~岩手県雫石町)

予報通り盛岡辺りや秋田県北部は晴れでした。  そんな中、秋田県仙北市の乳頭温泉郷、黒湯温泉から乳頭山 (烏帽子岳) を経由して、南八幡平の秘境・仙境と言われる千沼ヶ原 に行ってきました。 誰でも気軽に行くことができる尾瀬やアスピーテラインの開通で大衆に開放された八幡平の湿原とは違い、原始の景観が色濃く残っいて、まさに桃源郷でした。素晴らしい高層湿原です。  
黒湯温泉登山口(7:20発)→一本松温泉→乳頭山山頂(9:20)→縦走路分岐→千沼ヶ原(10:20着)  千沼ヶ原(11:15発)→乳頭山山頂→一本松温泉→黒湯温泉登山口(14:15着) 休憩含む。 約7時間のトレッキングでした。

Img_7970乳頭山 (1478メートル) 山頂を望む。山頂はもうすぐだ! 山頂の南西側は、激しく切れ落ちていて断崖絶壁になっています。のぞくと足がすくみます。怖いですよ。(笑)  後方奥に見えるのは岩手山。-----------------------------------------------

Img_7978乳頭山 (1478メートル) 山頂。
この日出会った登山者は、たったの三人でした。平日とはいえ、晴れてて風もなく涼しくて最高のトレッキング日和だったのですが・・・みなさんクマを警戒しているのですかね?(笑) この日、出会った登山者は、クマを警戒して、携帯ラジオをガンガンン鳴らしがら登っていました。 こちらは、静かなトレッキングを楽しんでいるというのに、うるさかったです。やれやれ。 出会った60才代のおじさんは、ラジオの他になんと小型のナタみたいなナイフを腰にぶら下げて登っていました。 「クマは危険だがら念のために、これを持って来たんだー」と自慢していました。ちょっと大げさです。物騒ですね(笑)   「山でクマ出会うことなんてほとんど全くないのになー!! 危険なのは、エサを探しに里に出没するクマだろ!!」 と思ってしまいました。 そんなわけで、わたくしは、クマ対策なんてのは一切していません。(笑) クマ除けの鈴も付けたことがないし、ラジオをつけながら登ったこともないです。 

Img_7981乳頭山 山頂から望む。左から、秋田駒ケ岳、雪の残る鳥海山がかすかに見えます。霞んでいる田沢湖---------------------------------------------------------------------------------

Img_8047千沼ヶ原に向かう途中、今登ってきたばかりの乳頭山を振り返り見る。 このあたりから見るとまさに「乳頭」と言う感じです。(笑)-----------------------------------------------------------------------

Img_8007千沼ヶ原。 縦走路の分岐から沢筋を下りながらしばらく進み、オオシラビソ (アオモリトドマツ) の林を抜けると、突然視界が開け、美しい池塘群が眼前に展開する。 千沼ヶ原は、乳頭山山頂から約1時間くらいの距離である。-----------------------------

Img_8025千沼ヶ原。 
「笊森 (ざるもり、1541メートル) と三角山 (1418メートル) の溶岩の窪地にできたこの大きな湿原は、池塘の多い点に特色があり、そのため千沼ヶ原と名付けられました。 この湿原は、その所在が確認されてからまだ日が浅くアオモリトドマツに周囲を囲まれた森閑とした景観は、極めて原始性が高く、今では八幡平地域の代表的な高層湿原として評価されています。」 解説板より。

Img_8032千沼ヶ原から岩手山を望む。 千沼ヶ原には誰もいませんでした。大自然の桃源郷の中にポツンと一人、山と、原始の森と、池塘を渡る風と、心地良い日差し・・・・大自然と同化したような感じでした。 
おにぎりを食って、ボーッとしたり、一帯を散策したりして、一時間くらい滞在しました。本当は、もっと居たかったのですが・・・・・・・(笑)

Img_8024千もの池塘が点在するという千沼ヶ原------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Img_8040千沼ヶ原付近から望む乳頭山。 行は良い良い帰りはなんとかで、乳頭山への登り返しがけっこうしんどかったです(笑)--------------------------------------------------------------------------------

Img_8072登り返し中、乳頭山山頂を望む。山頂はもうすぐだ! 久しぶりのトレッキングでもあり、かなり疲れました。 この頃になると右足の太腿がつり気味になってきました。マッサージしながら、ヘトヘト状態で登りました。やれやれ(笑)

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2015年9月15日 (火)

高松岳 (秋田県湯沢市)

秋田県湯沢市の泥湯温泉から 小安岳(1292メートル)~高松岳(1346メートル)~山伏岳(1315メートル)を経由して、ぐるっと周回した来ました。好天に恵まれ、しかも涼しく、最高のトレッキングができました。大満足でした。  泥湯温泉登山口(7:30発)→小安岳→石神山分岐→高松岳山頂(10:40着) 高松岳山頂(11:20発)→山伏岳→川原毛登山口→泥湯温泉登山口(14:30着) 休憩含む。 約7時間のトレッキングでした。

Img_6338泥湯温泉登山口。 「遭難注意!」の看板が目を引きます。遭難する人が多いのでしようか?(笑)   泥湯温泉は、高松川上流にある小安岳中腹の小さな盆地にある温泉です。古くからの湯治場として知られていて、昔は「秋田県南の秘境」と呼ばれていました。----------------------------------
Img_6341「新湯」と呼ばれる源泉地帯です。斜面のいたるところから熱い湯が噴き出していて、あたり一帯は熱気もうもうでした。近づいてよく見ようと試みましたが、熱くて近寄れませんでした。  泥湯温泉の湯は、ここからパイプを使って引いています。----------------------------------------------
Img_6356小安岳付近から高松岳山頂付近を望む。避難小屋が見えます。 山頂方面を見ながら登れるのはいいですね。気分も上がります。(笑)---------------------------------------------------------------------
Img_6384ナナカマドの実。紅葉には少し早いですが、山はすっかり秋でした。 石神山分岐あたりから山頂までは、灌木と草原の快適な稜線歩きが続きます。-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Img_6391山頂近くにある木造二階建ての避難小屋。 高松岳の山頂は、ここから南に少し進んだ所にあります。---------------------------------------------------------------------------------
Img_6417高松岳(1346メートル)山頂。後方に見えるのが山頂近くにある避難小屋。   山頂には小さな祠(ほこら)とボロボロになった標識らしきものがありました。 山頂には、地元湯沢市から来たというおじさんが休んでいました。おじさんは、「ここには5~6回登っているが、こんなに晴れのははじめてだべ!」と言って感激してました。 結局、登山中に出会ったのは、この方だけでした。

Img_6400高松岳山頂より虎毛山方面を望む。 延々と縦走路が続いています。----------------------------------------------------------------------------------------------
Img_6394山頂より栗駒山を望む。山頂からの展望は、360度の大パノラマ、最高に贅沢でした。 神室岳や半分雲に隠れた鳥海山も見えました。-------------------------------------------------------------------
Img_6418山伏岳山頂直下から、今登ってきたばかりの高松岳山頂を望む。 避難小屋が見えます。右側のピークが山頂です。  高松岳から一つのピークを越えて、約1時間くらいで山伏岳に着きます。数日前に降った雨のためか、ドロドロの泥んこ道が続いていました。しかも、刈り払いがされていないため、登山道の両側からぬうっーと笹が伸び放題で、ほとんどヤブ漕ぎ状態のところもありました。全くやれやれでした。(笑) その点、やっぱり百名山はいいですね。どのコースを登っても、登山道は刈り払いをされていて、完璧に整備されています。
Img_6429山伏岳山頂から「屏風のコル」を望む。片側が切れ落ちています。まるで、恐竜の背中みたいです。(笑)  このコルを下って行くと秋の宮温泉に出ます。--------------------------------------------------------------
Img_6439ぐるっと回って、やっと「河原毛地獄」の登山口に着きました。ここから道路を20分くらい歩くと泥湯温泉の登山口に着きます。   ブナの樹林帯を下り終えると突然明るくなり道路に飛び出します。「河原毛地獄」です。一木一草生えない、荒涼とした地肌むき出しの景観が広がっています。あちこちの噴気孔からは硫黄の蒸気を噴き出していて凄まじい! 南部恐山、越中立山とともに日本三大霊地になっているそうです。この辺り一帯は、湯沢市のジオパークになっています。 
#詳しくはこちらを、「日本ジオパークネットワーク」

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2013年8月12日 (月)

虎毛山 (秋田県湯沢市)

虎毛山 (1433メートル)に登ってきました。久しぶりの山登りでした。 曇り時々晴れの天候でしたが、思っていたよりも涼しく、快適なトレッキングができました。山頂は、風があり涼しくて、秋の気配が漂っていましたね。  早朝の涼しい時間帯から登ろうと思い、仙台の自宅を4時に出発して、6時20分に登り始めました。  登山口の標識のある手前の駐車場(6:20発)→赤倉沢渡渉点→高松岳分岐→虎毛山山頂(10:00着) 山頂(10:45発)→高松岳分→赤倉沢渡渉点→駐車場(1:45着) 休憩含む。約7時間25分のトレッキングでした。  
Img_1048赤倉沢の渡渉地点、橋がありました。 ここまで、1時間ちょっとかかりました。奥の駐車場まで車が入ることができれば、40分くらいで着けると思うのですが。。。。「去年9月の台風の豪雨により、林道の路肩が削り取られて弱くなり、道が狭くなっているところが何ヵ所があるため、車での通行はしない方がよい!」 みたいな、なんか、中途半端な標示板が立っていました。歩いてみて解りましたが、軽自動車ならなんとか通れる状態でしたね。実際に、軽自動車が1台、奥まで入っていました。どうせなら、はっきりと 「この先、車は通行禁止です!」 という標示板を立ててほしかったです。やれやれ。(笑)   ここまで来る途中に、台風の豪雨による土石流で登山道が寸断されている所がありました。でも今は大丈夫です。土石流の跡の上に道ができて普通に通れるようになっています。
Img_0979虎毛山案内板。 ここから、標高差700メートルを一気に登るタフな急登が始まります。涼しいとはいえ真夏です。たっぷりと汗を絞られました。(笑)---------------------------------------------------
Img_0988少し登ると、ヒノキの香りがほのかに漂ってきて「ヒノキの森」が現れます。 登山道脇ののヒノキの多くは、台風によって根こそぎ倒されていて登山道を寸断していました。とんでもない台風だったようですね。びっくりしました。でも、今は復旧が進み、登山道を覆っていた倒木は切られ、迷わないようにロープ張られていますので、安心して登ることができます。この先からは、斜度きつくなり、見事なブナの原生林が続き、やがて、高松岳への分岐点(1234メートル)に出ます。
Img_1008虎毛山(1433メートル)山頂。 『虎毛山は「虎」という文字がつく山では最も高い山である。2003年にプロ野球チームの阪神タイガースが優勝した年に、虎毛山への優勝祈願のための集団登山が行われた。そのため、阪神タイガースファンには虎の聖地と呼ばれ、多くのタイガースファンが必勝祈願のため山頂を目指すことでも知られている。』 とのことです。(笑)   お盆休み中でもあってか、10人ほどの登山者に出会いました。東北百名山に選ばれてるとはいえ、マイナーな山なのにびっくりです。(笑)
Img_1015雲上のオアシス、 山頂には高層湿原が広がっています。後方の山は須金岳。   緩い登山道を詰めて行くと、やがて、立派な避難小屋が現れて山頂に到着します。小屋の後方には、3ヘクタールもの広大な湿原が広がっており、一帯はお花畑になっていて池塘が点在しています。
Img_1033_5草紅葉には早いですが、ほんのりと色づいて、秋の気配が漂っていました。  池塘の周りは、食虫植物のモウセンゴケの大群落になっていました。木道で行けるのは、ほんの少しだけで、あとは荒らされていない広大な湿原が展開しています。 この湿原は、厳重に保護されていて、木道以外は立ち入り禁止になっています。 


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2012年9月29日 (土)

神室山 Ⅱ (山形県最上町)

神室山は、作の神であったという。 「初夏、人々は、役内口の稜線にある、湿原の中にある湿原の中の池塘をお田と拝して、その中の草の生え具合によって、その年の豊凶を占い、また、主稜線にある御宝前の巨岩を拝して、先達の祈祷した虫札や水府をもらって、それぞれの田の水にさした。」 岩崎敏夫著「東北の山岳信仰」より
Cimg2759神室山山頂を望む。 山頂まではもうすぐだ。ここまで、3時間半くらいでしたが、なんだか、かなり長く感じましたね。(笑) 左側には、立派になった避難小屋が見えます。----------------------------------------------------------- 
Cimg2776神室山(1365メートル)山頂。  いゃー、360度、最高の展望でしたね。後方の山が、最近、阪神ファンの聖地として人気が高まっている虎毛山(1433メートル)、後方左側の山が栗駒山(1627メートル)であります。 最上町側からは、誰とも出会わない究極の単独登山でしたが、山頂では、山形県金山町側から登ってきたという6~7人の中高年登山者が休んでいました。虎毛山や高松岳の情報などいろいろ教えてもらいました。けっこう参考になりましたね。
Cimg2769山頂より前神室山(1342メートル)を望む。 この方向に鳥海山が綺麗に見えるはずでしたが、残念ながら雲がかかっていて見えませんでした。残念!-------------------------------------------------------------------------
Cimg2761山頂より天狗森(1302メートル)、小又山(1367メートル)方面の縦走路を望む。 深い谷でえぐられていて、険阻で急峻で、とても1300メート級の山々には見えないですね。やっぱり、山は標高だけではないですね。(笑)


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