飯豊連峰の山

2008年8月 1日 (金)

飯豊山信仰 Ⅲ

「一ノ王子の石積み」。。。。。「王子」とは、参詣登山者の安全を祈願する場所であった他、儀礼・儀式を行う場所でもあり、さらには参詣登山者の庇護、物品の補給を行った場所でもあったとのこと。この一ノ王子の石積みの上には立派な建造物があったのでしょう。。。。。今で言うところの山小屋かな??(笑)  #参考図書、 岩崎敏夫著「東北の山岳信仰」

Cimg47365「一ノ王子」の石積み。 ここには当時、五社権現や仏像が納められていたとのこと。興味のある方はこちらを見て下さい。「飯豊山の考古学的調査報告」-------------------------------------------------------

Cimg474222102メートルのピークにある飯豊神社。本山小屋ができる前(約30年位前まで)、夏場は神主さんも常駐していたとのこと。 ちなみに、飯豊連峰の最高峰大日岳は、奥の院・奥宮と呼ばれていて、山名の由来になっている大日如来が祀られていたそうです。しかし、当時から行者を除けば、この山まで登ってくる参詣者はほとんどいなかったとか。。。。#飯豊連峰の最高峰(2128メートル)なにの可愛そうだ!!(爆) 

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2008年7月30日 (水)

飯豊山信仰 Ⅱ

「御秘所(オヒソ)の神隠し伝説」。。。。その昔、信仰登山が盛んだった頃、この辺り一帯は「無間ヶ岳」と呼ばれ、特に御秘所は飯豊山最大の難所であったとのこと。御秘所を越える道で最も容易に見える下段のルートには、「無間地獄」に通じる、目には見えない、聞かれても語りようのない「口無し穴」があり、難を避け楽を求めた行者の多くが神隠しにあったという。。。。。実際には、御秘所の反対側は激しく切れ落ちていて恐怖の断崖絶壁になっているため、その昔、悪天候やディープなガスにまかれた多くの行者が遭難、転落したのでしょう。 #参考図書、 岩崎敏夫著「東北の山岳信仰」

Cimg47103「御秘所」を下ってくる登山者。写真左上の岩稜トップ付近。慎重に一歩一歩足場を確保して下って来ている。米粒ほどの大きさの登山者ですがなんとか見えます。(笑)------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg48174御秘所を望む。下山時撮影。左側は断崖絶壁になっている。 「御秘所」。。。見るな語るな、語らば聞くなの秘所として。。。また修験道の行者にとっては、この関門を通過することによって、自己の生命の更新と飛躍の転機を求める場として重視されたとのこと。

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2008年7月29日 (火)

飯豊山信仰 Ⅰ

「姥権現伝説」。。。。江戸時代頃から戦前まで西会津地方の村々では、男子の成人式の儀礼として飯豊山参り(登山)が行われていた。十三参りと称し、13歳になった男子は集団で飯豊山に登ったとのこと。その昔ある時、十三参り登山で、一人の男の子が遭難し行方不明になったとのこと。心配でいてもたってもいられなかった母親は、ついに女人禁制の禁を破り、最愛の息子を探しに飯豊山に登ってしまったのでした。しかし、飯豊山の神は怒り狂い、この母親を石にしてしまったそうです。それがこの「姥権現」!やれやれ、いまでは女性登山者のほうが多いくらいですが。。。(笑)             #参考図書、 岩崎敏夫著「東北の山岳信仰」

Cimg47071草履塚のピーク(1908メートル)から下った鞍部にある「姥権現」。。。。後方に見えるのは、御秘所(おひしょorおひそ)と呼ばれる岩稜地帯。--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg47092「姥権現」。。。。。少々不気味なお地蔵さん風であった。(笑)


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2008年7月28日 (月)

飯豊本山 Ⅴ

山頂では、2時間ほど、写真を撮ったり、うろうろしたり、登って来る登山者と話したり、ボーっとしたりして過ごしました。時折睡魔が襲ってきて少し寝たかも。。。。(爆)  山頂からの展望は、ガスが多くてイマイチでしたが、それでも、息をのむばかりの広大にして雄大な飯豊連峰を堪能できました。ちなみに下山は、本山小屋(4:20発)→切合小屋(6:10着)→三国小屋(7:30着)→川入キャンプ場登山口(10:5着) でした。(休憩含む)

Cimg47901飯豊本山(2105メートル)山頂。やっと着いた!! 飯豊本山山頂を含め、表参道のコース一帯は福島県領になっている。昔、飯豊本山の領有権を巡って会津藩と米沢藩が争い、会津藩が勝ったためらしい。。。。。-------------------------------------------------------------

Cimg47802飯豊本山から西に伸びる縦走コース。御西小屋からまっすぐ進めば大日岳へ。右に進めば烏帽子岳、北股岳方面へと至る。2000メートル級の山々が大波ように連なっていた。展望の雄大さに息をのむ!!-------------------------------------------------------------------------

Cimg479331山頂から烏帽子岳、北股岳方面を見る。粘ること1時間あまり、やっとガスが晴れ姿を現した!!--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg47854山頂から本山小屋のあるピークを望む。小屋に泊まったのは、2組の登山者夫婦と大阪と姫路からやって来た百名山ピークハンターの単独登山者2人と私の計7人だけでした。 ビールを飲みながらあれこれしゃべっていると、突然の睡魔が!!消灯の20時から朝の4時前まで爆睡状態でしたね。(笑)

Cimg47815山頂から見るダイグラ尾根のコース。多数の鋭いピークを抱え、まるで恐竜の背中のように延びていた。

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2008年7月27日 (日)

飯豊本山 Ⅳ

信仰登山が盛んだった頃、飯豊山を訪れた行者たちは、ここを「四季の山」と呼んで崇拝したとのこと。 色鮮やかな春爛漫のお花畑。湧き上がる夏雲と強い日差しと蒸し暑さ。空に舞う赤とんぼの群れと涼しげな風。稜線近くにまで残る万年雪の雪渓や雪田。 まさに「四季の山」! 登ってみると実感できる。 #Ⅴと番外編に続く。。。。(笑)

Cimg47492飯豊山山頂の手前付近には、細長い湿原が展開していた。飯豊連峰での湿原は珍しいかも。。。。。このあたり一帯は、高山植物の宝庫である。------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg47994_2飯豊山山頂手前付近から見る大日岳。飯豊連峰の最高峰!堂々たるボリュームである。 予定では、この山まで行くはずだったのに。。。。睡眠不足と極度の疲れで気力が萎えてしまった。悔いが残るなー。。。(笑)-------------------------------------------------------------------------

Cimg47441本山小屋のあるピークから飯豊山山頂を望む。ここから山頂まで、時間にして15分位である。 もうすぐ山頂だ!!疲れも、睡眠不足も一気に吹き飛んだ。-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg47541山頂直下のお花畑。ヒメサユリとニッコウキスゲが一緒に咲いていた。色とりどりの花が咲き誇る雲上のプロムナードコース。素晴らしい!!


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2008年7月26日 (土)

飯豊本山 Ⅲ

飯豊本山小屋では寝袋(1000円)、マット(100円)で貸してくれるということで、それらを持って行きませんでした。けっこう軽量化が図れました。特別に持って行ったのは、着替え一式と三回分の食事(コンビにおにぎり7個)とビールのつまみくらいでした。あと、お金ですね。お金は多めに持っていきました。金があれば、山でもなんとかなる!!(笑)  本山小屋には、ビール(1000円)、ドリンク類(400円)、カップ麺(500円)はあります。ただし、水はなし。水場は少し遠いです。ただ小屋によってもいろいろ違うし、平日と土日でも違うので事前に確認をして下さい。 #Ⅳ、Ⅴに続く。。。。

Cimg47281御前坂の登り。ジグザグ斜面の長い登りが続く。ペンキ印もあり、ガスってても迷うことはない。 花崗岩の砂礫の中に、ハイマツの群落があり、ヒナウスユキソウがたくさん咲いていた。そろそろ一ノ王子だ。。。。。---------------------------------------------------------------------

Cimg47312「一ノ王子」の手前、御前坂を登りきったあたり。私の後に続いて、単独登山者2名が登って来た。今日は御西小屋に泊まるという。。。。------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg47363一ノ王子の石積み。なんか崩れたピラミッドを連想させるような不思議な光景だった。まあ、熊野権現信仰の王子信仰の名残りだと言われていますが。。。-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg47404飯豊山神社・本山小屋のあるピークを望む。右側に見えるのは有料トイレ。立派な本山小屋ができる前、夏いっぱい飯豊神社には神主さんが常駐し、神社のお篭堂を登山者に提供していたとのこと。

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2008年7月25日 (金)

飯豊本山 Ⅱ

当初の予定では、御西岳(2015メートル)→大日岳(2128メートル)をピストンして本山小屋に一泊するつもりでしたが、、蒸し暑さと、極度の睡眠不足と疲れで、山頂に着いたらすっかり先に進む気力が失せてしまいました。大日岳は次回ということで。。。(笑)    仙台(深夜の1:40発)。。。。。川入キャンプ場(5:10発)→三国山(9:00着)→切合小屋(11:00着)→飯豊神社・本山小屋(13:25着)→飯豊本山山頂(13:40着) 本山小屋に一泊。 約8時間30分(休憩含む)のトレッキングでした。#Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、に続く。。。。。

Cimg47011草履塚(1908メートル)のピークから見る飯豊本山。 ここから「姥権現」のある鞍部まで一気に下り、御秘所(オヒショorオヒソ)の岩稜地帯を通り、御前坂の登りとなる。眼前に展開する雄大な景色に圧倒される。---------------------------------------------------------------------- 

Cimg47052草履塚から少し下ったところで撮影。「姥権現」の鞍部と「御秘所」が見える。このあたりから「一ノ王子」あたりまでは、山岳信仰・宗教登山の影響が色濃く残っていた。-------------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg47153「御秘所」から飯豊本山方面を望む。「一ノ王子」の石積みがかすかに見える。 山岳信仰が盛んだった頃、ここは、最大の危険な難所であったとのこと。昔は、遭難者も多かったようで、そこから「オヒソの神隠し伝説」も生まれている。---------------------------------------------------

Cimg47214「御秘所」の右側は、激しく切れ落ちていて断崖絶壁になっている。恐る恐るのぞいて見る。高度感が凄すぎる。まるで、20階建て位のビルの屋上から見下ろしてる感じだ。怖くなってくる。。。。。(笑)

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2008年7月23日 (水)

飯豊本山 Ⅰ

昨日、今日と福島県喜多方市(旧山都町)の川入キャンプ場登山口から、飯豊本山小屋泊まりの一泊でピストンしてきました。天候は、まずまずでしたが、気温が高く無風で蒸し暑く、けっこうバテましたね。(笑)  飯豊山の修験道・信仰登山の表参道であるこのコースは、岩登りあり、雪渓登りあり、お花畑のスカイラインあり等々、素晴らしいものでした。 #Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ?に続く。。。。。

Cimg48331川入キャンプ場の登山口。看板下の石碑には「表参道」も文字が。。。。伝説によれば、役小角・役行者が、初めて飯豊山に登り五社権現を祀った時のコースが、この表参道だったとか。 ここから稜線まで長坂と呼ばれる登り続く。途中、下・中・上十五里と適度な広場がありゆっくりと休憩ができる。

Cimg46282三国小屋(三国岳1644メートル)の手前に展開する岩稜地帯。剣ヶ峰と呼ばれていて、昔は、かなりの難所だったらしい。今は、鎖場もあり緊張を強いられるような登りはほとんどないが、小さなアップダウンの連続なので、けっこう足腰に負担がかかる。----------------------------------------

Cimg46803切合小屋。三国小屋から七森~種蒔山(1794メートル)のピークを越えると、約1時間30分位で切合小屋に着く。この小屋は、珍しく食事もでます。ただし7200円(米持参で6200円)と超高額! あと、小屋まで水を引いているので、冷たい水をガブガブ飲むことができます。(笑)---------------------

Cimg46914草履塚のピーク(1908メートル)から飯豊本山方面を望む。切合小屋からは、2ヶ所の雪渓を渡り、草履塚への登りとなる。 ここまで、6時間ほどか、やっと飯豊本山がまじか見えてきた。アプローチが長すぎる。他の山とはスケールが違う。やれやれ、山頂はまだまだ先だ。。。

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2008年7月 2日 (水)

地蔵岳(飯豊連峰)

今日、飯豊連峰の地蔵岳(1540メートル)~御坪手前あたりまでトレッキングしてきました。 天候にも恵まれ過ぎてとにかく暑かったですねー。。。(笑)  仙台(早朝3:45発)、大日杉登山口(6:45発)→地蔵岳(9:45着)→御坪手前(11:30)→地蔵岳→大日杉登山口(15:40着) 約9時間(休憩含む)のトレッキングでした。

Cimg45121_2地蔵岳~目洗清水付近から見る飯豊本山。
いつ見ても堂々たるボリュームです。やっぱり、飯豊本山(飯豊連峰)は、東北ナンバーワンの山域ですね。
Cimg45322登山口から見た大日杉小屋。ここは一泊1500円で泊まることができ、小屋の前はキャンプ場になっている。(テント1張り500円)  明治時代に切り倒されて無くなってしまった、大日杉近くには、参詣登山者を対象にした大きな宿坊もあったとか。。。。

Cimg45223地蔵岳(1540メートル)山頂。出だしからいきなり、ザンゲ坂で始まる標高差約1000メートル、急登オンリーのタフな登りには参ってしまう。#約3時間も続く!  去年登ったときもそうでしたが、もう、途中で引き返そうかと何度も思いましたね。(笑)

Cimg45074目洗清水付近のヒメサユリ。強烈な日差しの中可憐に咲いていました。仙台は比較的涼しかったようですが、山形は32度にもなる猛暑でした。山もかなり暑くバテバテで大変なトレッキングでしたね。(笑)

Cimg44955目洗清水~御坪辺りのヒメサユリ。ここ、通称ヒメサユリロードは、ほぼ満開状態でした。でも、つぼみ状態のヒメサユリも多くあり見ごろは、まだまだ続くと思われます。

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2007年7月11日 (水)

飯豊山観賞・ヒメサユリ観賞トレッキング Ⅱ

飯豊本山(2105メートル)は、信仰の山。修験道と古代神道の影響が色濃く残っている。 でも、なぜか、連峰の最高峰は、大日岳(2128メートル)!(笑) ちなみに、飯豊山は、明治時代末期まで女人禁制の山でした。初めて女性が飯豊山に登ったのは、記録によると、大正4年に、福島県喜多方市(旧山都町)の川入口から登頂した会津女子高の女の子、猪俣某さん だったとのこと。 #猪俣某さんも、ヒメサユリに感動したのでしょうか・・・・・・?(笑)

Cimg37271御坪付近にて! ヒメサユリの後方の山は、飯豊山の西側斜面・・・・・通称「ヒメサユリ・ロード」は、ピークを過ぎているとはいえ圧巻でした。

Cimg37202地蔵岳からの縦走路中間部、目洗清水から御坪あたりの登山道は、「ヒメサユリ・ロード」と呼ばれている。 ダケカンバの低い林に沿って続く登山道の両側に、ヒメサユリの群落が続く、続く。。。。見ごたえがありました。

Cimg37283御坪付近から本山方面を見る。豊富な残雪を抱えた飯豊山。朝方は、晴れていましたが、徐々に曇ってきて、ガスがかかってきました。 暑さに弱い私には、涼しくなって良かったのですが・・・・(笑)

Cimg37334同じく御坪付近から見る、雪渓コースと右上には、切合(きりあわせ)小屋が見える。 下山してきた登山者に聞いた話しでは、残雪はかなり多いとのこと。雪渓コースを行くには、アイゼンが無いと無理で、切合小屋からのルートも残雪が多く、登山道を隠しているとのこと。。。。

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