「世界遺産 縄文展~遮光器土偶が見ていた世界~」東北歴史博物館 (宮城県多賀城市)
先日、多賀城市の東北歴史博物館で開催中の「世界遺産 縄文展~遮光器土偶が見ていた世界~」を観てきました。 令和3年に、北海道・北東北の縄文遺跡群として北海道 6、青森県 8、秋田県 2、岩手県 1、の計17ヶ所の遺跡がユネスコの世界文化遺産に登録されました。 今回の展覧会では、この遺跡群から出土した所蔵物等が一堂に集合・展示。国宝・重要文化財18点を含む420点を出品するという圧巻の内容でした。多くの展示品の中から目玉を中心に、ほんの少しだけ紹介。 ちなみに、今から約16000年前~2400年前までの間を縄文時代と呼びます。
東北歴史博物館 「世界遺産 縄文展」
自宅から車で約30分で到着。楽しみにしていただけに、なんかワクワクしますね。 駐車場には県外ナンバーの車もいっぱい!! 驚きました。世の中、縄文・土偶ブームなんですね!!(笑)
入口付近にて
この日は平日でしたが、高齢者を中心に多くの人が訪れていました。すでに2万人を突破し、3万人に迫る勢いだそうです。関係者の方々も大いに喜んでいるでしょう。
館内の様子
館内は全て 「撮影可」 でした。東北歴史博物館は、いつも 「撮影可」 です。だから好きなんですよね。
重文「遮光器土偶」 縄文時代晩期 (約3000年前)
宮城県大崎市の遺跡から出土した完璧な遮光器土偶。 現在は、東京国立博物館所蔵で、近々国宝に指定されると言われています。 遮光器土偶は、東北地方で多く発掘される土偶で 「東北独自のデザイン」 とされています。
良く見ると、ユーモラスでかわいい感じがします。だから 「しゃこちゃん」 とか呼ばれていて人気があるのでしょう。
重文 「遮光器土偶」 縄文時代晩期 (約3000年前)
青森県三戸町 八日町遺跡出土 青森県立郷土館所蔵
今回の展覧会では、東北各地から出土した10体くらいの遮光器土偶を観ることができます。
国宝 「縄文の女神」 縄文時代中期 (約6000年前)
山形県舟形町西ノ前遺跡出土 山形県立博物館所蔵
大胆にデフォルメされたデザインが素晴らしいですね。正に現代アートの世界です。
国宝 「合掌土偶」 縄文時代後期 (約4000年前)
青森県八戸市 風張遺跡出土 八戸市埋蔵文化財センター所蔵
見るからにシュールですね。素晴らしい!!
国宝 「中空土偶」 縄文時代後期 (約4000年前)
北海道函館市 著保内野遺跡出土 市立函館博物館所蔵
文字通り中が空洞の土偶。表面には朱が塗られていて 作られた当時は真っ赤な土偶だったとのこと。空洞にする技術は、かなり高度なものだったようです。驚きましたね。
重文 「大型板状土偶」 縄文時代中期 (約6000年前)
青森県青森市 三内丸山遺跡出土 三内丸山遺跡センター所蔵
板状の珍しい土偶。口から脚にかけて孔が貫通しているそうです。なにか呪術的なものを感じます。
重文 「大型土偶頭部」 縄文時代後期 (約4000年前)
岩手県盛岡市 萪内 (しだない) 遺跡出土 東北歴史博物館所蔵
こちらも呪術的ですね。正にアフリカンアートの世界。縄文人の世界観や呪術アートをこよなく愛した、岡本太郎の 「芸術は呪術である!!」 を思い出しました。
「掘立柱建物の巨大な柱」 縄文時代中期 (約6000年前)
青森県青森市三内丸山遺跡出土
復元された巨大な物見やぐらの最下部 (クリの柱) が腐らずに残っていたそうです。
「彩文朱塗り浅鉢形土器」 縄文時代晩期 (約3000年前)
青森県つがる市 亀ヶ岡遺跡出土 青森県立郷土館所蔵
土器の表面に黒色の漆を塗り、さらに赤色の漆で文様を描いたそうです。現代の漆工芸品と比べても、全く遜色がない出来栄えです。縄文人は、芸術家・工芸作家の集団か??と思ってしまいました。
漆製品のさまざま
青森県の遺跡から出土したもので、器や杯、土器、弓、耳飾り、櫛などに、漆が丁寧に塗られていました。魔除けや復活、再生などの観念と結びついていたようです。
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