大浦天主堂 (長崎県長崎市)
平和公園近くのカフェで遅い昼食をとった後、車で大浦天主堂やグラバー園のある南山手エリアに向かう。平和公園からからのんびり走って約20分くらいの距離。
国宝・世界遺産の大浦天主堂は、江戸時代末期の1864年に、在留外国人のために建てられた現存する日本最古の教会。江戸時代初期の1569年に、長崎で処刑された (殉教) した 「日本二十六聖人」 に捧げられた教会で、正式名称を 「日本二十六聖 殉教者聖堂」 といいます。昭和27年に国宝に指定。平成20年に 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 として世界遺産に登録。この美しい建物は、長崎のシンボルとなっています。
国宝で世界遺産の教会 大浦天主堂
日本の大工が手掛けた屋根は、純和風の瓦ぶきになっているそうです。さらに正面の文字が 「天主堂」 となっていて、創建当時から隠れた日本人信者の存在を意識して、日本語で掲げられていたとのこと。
大浦天主堂 究極の美しさ。まさに秀麗!
ゴールデンウイーク前でしたが、修学旅行の生徒や外国人でけっこう混雑していました。
世界遺産 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 のプレート
「長崎県内に点在する、キリスト教禁教による宣教師不在の中の潜伏キリシタン信仰 (日本独自の宗教的伝統) 遺跡群が世界遺産としての価値がある。」 と認められそうです。
大浦天主堂の内部 内部は撮影禁止でしたので こちらをどうぞ。
まさに、息を吞む美しさ。正面の 「十字架のキリスト像」 のステンドグラスや掲げられている宗教画の数々、さらに 聖母マリア像やフランシスコ・ザビエル像、最後の晩餐のレリーフなどなど、時間を忘れて見入ってしまう。本当に来て良かったと思いました。
キリシタン博物館になっている 「旧長崎大司教館」 (重要文化財)
同じく、キリシタン博物館になっている 「旧羅典 (ラテン) 紳学校」 (重要文化財)
大浦天主堂内にある、約200年以上になる日本のキリシタン史を伝える博物館。
キリシタン博物館にて プティジャン神父のコーナー
二十六聖人の殉教 (処刑) の地を探しながら大浦天主堂を完成させた、フランス人のプティジャン神父。大浦天主堂の地下に眠っています。
同じくキリシタン博物館にて 長崎の元和の大殉教の絵 (1870年)
1622年、長崎で処刑されて55名の殉教の場面を描いたもので、元々は大浦天主堂に掲げられていたそうです。
教会と港を見下ろす祈念坂
長崎港をバックに大浦天主堂の尖塔が見えます。 大浦天主堂の脇にあり長崎港が望めるエキゾチックな急勾配の坂道。明治時代にタイムスリップしたような感覚になります。下から登って行ったので、かなり疲れましたね。
祈りの三角ゾーン
祈念坂に沿って大浦天主堂 (キリスト教) 、大浦諏訪神社 (神道) 、大浦妙行寺 (仏教) があるため祈りの三角ゾーンと呼ばれています。
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