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2023年11月

2023年11月17日 (金)

映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 を観てきました。

名匠マーティン・スコセッシ監督と名優レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロらがタッグを組み異色の西部劇サスペンスが生まれた。 人種差別、毒物、嫉妬、欲望、殺人などなど・・・・実際にあったネイティブアメリカン (インディアン) 連続殺人事件を基にした  『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 は、人間のおぞましさや醜悪性、二面性、脆弱性を深く掘り下げた佳作です。万人にお勧めできる映画ではありませんが、アメリカの歴史やネイティブアメリカン、ミステリー映画などに興味のある方は観てください。見応えがあります。

「なんと 3時間26分の映画か!しかも休憩なしとは!」 と尻込みをしてしまいましたが、体感時間は2時間くらい。全く長くは感じませんでした。ストーリー展開のテンポもよく、随所にフラッシュバックや小説で言うところの先説法・フラッシュフォワードを織り交ぜているので、全く飽きが来ず映画に集中できました。

物語の舞台は、1920年代のアメリカ西部 オクラホマ州。ネイティブアメリカンのオセージ族の居留地から石油が発見されたため、彼らは巨万の富を手に入れた。裕福になったオセージ族の周囲には、金目当ての白人たちが群がっている。叔父で町の有力者のヘイル  (デ・ニーロ)  を頼って移住してきたアーネスト (ディカプリオ) は、やがてネイティブアメリカンのモリー  (グラットストーン)  と恋に落ち結婚する。町の住人にもオセージ族にも信頼の厚いヘイルだったが、裏の顔は人殺しも厭わない金の亡者。密かにオセージ族の富を狙っていた。 モリーの周囲では、不審死・連続殺人が相次ぎ、ついにその魔手はモリー自身にも迫る。オセージ族の必死の訴えを受け、ワシントンDCから捜査員が派遣されるが・・・・・

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109シネマズ富谷にて

本作の最大の魅力となっているのが、デ・ニーロ演じるヘイルとディカプリオ演じるアーネストの複雑な人物造形です。オセージ族の文化を理解し敬意を表すと同時に、その富を奪うためには殺人も厭わないという、おぞましい二重人格のヘイル。妻のモリーを愛しているが叔父のヘイルには逆らえないという、優柔不断で裏表があるダメ男のアーネスト。歳を重ねた名優二人の演技は、圧巻の素晴らしさでした。流石です。

最後に、ネイティブアメリカンのモリーを演じたグラットストーンの抑制された演技や佇まいが、素晴らしく良かったです。映画のラストで、夫であるアーネストにある問いかけをし、じっと見つめる鋭いまなざしが印象深い。緊張感あふれるシーン。助演女優賞間違いなし!と思いました。

 

映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 新予告編

映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ファイル予告編

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2023年11月 9日 (木)

彌彦神社 (新潟県弥彦村)  北方文化博物館 (新潟県新潟市江南区)

翌日、朝9時にルートインホテルを出発。ホテル近くの 「道の駅 新潟ふるさと村」 でお土産を購入後、車で30分くらいの距離にある 「越後一宮 彌彦神社」 へと向かう。

弥彦村にある彌彦神社は、約2400年前に創建。遥か万葉の昔から越後一宮として、多くの人々の信仰を集めてきました。 「おやひこさま」 と呼ばれて地元の人々に親しまれ、初詣には毎年20万人以上もの参拝者が訪れるとのこと。 新潟県屈指のパワースポットでもあり、広大な越後平野に聳える霊峰弥彦山をご神体とし、広い鎮守の森に包まれた境内は 神聖な空気に満ちています。古事記にも登場する彌彦神社は、出雲大社に匹敵する歴史を感じます。 参考として、奥州一宮 塩竈神社の創建は、約1500年前なのです。

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越後一宮 彌彦神社

広大な鎮守の森に包まれた彌彦神社参道。

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随神門とその先に見えるのが彌彦神社社殿

広大な鎮守の森の中の参道を進んで行くと、木々に囲まれた参道の先に堂々とした随神門が見えてきます。

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弥彦山を背景にした彌彦神社社殿

隋神門をくぐると突然視界がひらけ、荘厳な佇まいの社殿が現れます。辺り一帯は神秘的な空気が漂っていました。まさに、屈指のパワースポットと言えるでしょう。 さらに、注意したいのが参拝の作法。一般的な神社参拝の作法は、 「二礼二拍手一礼」 ですが、彌彦神社では「二礼四拍手一礼」 なのです。なんと、これは、9月に行った出雲大社と全く同じ参拝作法。いやー、驚きましたね。なにか神秘的な繋がりがあるのでしょう?

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弥彦山ロープウェイの大展望

こんな天候だったので、弥彦山に登ってもつまらないと思い、断念しました。非常に残念でした。

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北方文化博物館入口

午後からは、新潟市に戻り 「北方文化博物館」 に向かう。 

「北方文化博物館」 は、明治時代から昭和の時代にかけて、越後随一の大地主となった伊藤家の本邸を、博物館として遺構保存したものです。伊藤家の純日本式の豪壮な本邸は、国の登録有形文化財に指定されています。

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北方文化博物館の庭園

広い敷地一帯に展開する回遊式の庭園は見事でした。園内には、名石を配置してある茶室が五つもありました。いやー、素晴らしいの一言。

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一番の見どころ 「大広間」

なんと、100畳の広さ。美しい庭園に面した大広間は、冠婚葬祭など特別な行事だけに使われました。少し色付き始めた美しい庭園を見ながら、ずっと座っていたい感覚になります。

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大広間全景

書と絵画が素晴らしい!

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大広間を囲む廊下と庭園

この大広間の天井や柱などは、全て欅 (けやき) 造りだそうです。 欅の代表的な建物として、京都・清水寺の「清水の舞台」が挙げられるとのこと。凄いと思いました。

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朱鷺 (とき) の剥製

新潟と言えば「朱鷺」です!  剥製でしたが 初めて見ました。野生の朱鷺を見たくなりましたね。

本邸や集古館などでは、伊藤家が収集した素晴らしい美術品を観ることができます。

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2023年11月 6日 (月)

石油の里公園 (新潟県新潟市秋葉区)

先週、1泊2日で新潟県を車で旅行してきました。個人的に思い入れのあるマイナーな観光地を巡るという、気の向くままの一人旅。あいにくの天候でしたが、秋の新潟を満喫してきました。一泊したのは、車の時にいつも利用しているルートインホテルズのルートイン新潟インター。インターチェンジの近くで 「道の駅 新潟ふるさと村」 も目の前にあり、アクセスもバッチリでした。

最初に向かったのは、5~6年前から行きたいと思っていた憧れの地 「石油の里公園」 でした。

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「石油の里公園」には、国指定史跡の 「新津油田金津鉱場跡」 や 「石油の世界館」 、 「中野邸記念館」 などが点在しています。

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山林内の 「C7号油井」

公園内一帯は、大規模な油田地帯だったため、このような石油の採掘に使った高い櫓 (やぐら) が至る所に点在しています。「おぉー!凄い!」 と思わず声を上げてしまいました。見応えあり過ぎです。

最盛期 (明治末期~昭和初期) の新津油田の産油量は日本一で、全国の産油量の3割~4割を占めていたそうです。すごいですね!

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石油の里公園、金津鉱場跡に残る原油を貯めたタンク

石油産業遺産群のひとつで、このレンガ造りのタンクは 100年以上使われていたそうです。

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石油がしみ出す露頭

油田地帯である山林では、5~6ヶ所の 「石油がしみ出す露頭」 を見ることができます。

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石油がしみ出す露頭

黒くなっている部分。木の棒で削って臭いをかいでみると、石油臭がプンプンしました。驚きましたね。

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公園内ある 「石油の世界館」

なんと、入館料は無料でした。嬉しい限りです。(笑)

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石油の世界館内にて

ここでは、油田の歴史や石油が採掘されていた仕組みなどを学ぶことができます。

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大正時代末期の金津油田中心部 (石油の里公園) のジオラマ

右側の赤い部分が石油の世界館、上の山林が油田地帯、下が石油処理施設群。

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石油王と呼ばれた中野貫一の邸宅 「中野邸記念館」 にて

新潟県は、現在も日本一を誇る石油・天然ガスの産出県です。その基礎を築いたのが、石油王と呼ばれた中野貫一でした。

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同じく 石油の里公園内にある「中野邸記念館」 にて

裏山まで続く広大な敷地にある、約250坪の豪壮な邸宅は見応え充分。素晴らしかったです。中野家所有の江戸時代からの貴重な品々も展示されていて観ることができます。敷地内にある回遊式の庭園・泉恵園も見事でした。

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石油の里公園近くにある 「煮坪 (にえつぼ) 」

ここは、新津油田発祥の地である原油と天然ガスの湧出地。新津油田の全盛期までは、原油と天然ガスが沸々と吹き上がっていて、まるで物を煮炊きする音に似ていることから、この名が付いたとのこと。現在は、こんな感じですが 石油臭が漂っています。「越後七不思議」ひとつで、新潟市の指定文化財になっています。

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2023年11月 1日 (水)

映画 『ザ・クリエイター/創造者』

先日、いつもの109シネマズ富谷で映画  『ザ・クリエイター/創造者』 を観てきました。

近未来の世界「ニューアジア」 を舞台に描かれる感動的なSFアクション大作が公開! 映画  『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 で、高い評価を得て一躍有名になったギャレス・エドワーズ監督の最新作。主演は、名優 デンゼル・ワシントンの長男ジョン・デヴィッド・ワシントン。脇を固めるのは日本を代表するハリウッドスター 渡辺謙という映画ファン必見の豪華キャスト。 環太平洋の国々で構成された   「ニューアジア」 を舞台にした本作では、ネパール、インドネシア、カンボジア、東京で撮影された美しいアジアの景色が展開する。エドワーズ監督の日本やアジアに対する深い愛も感じられる作品なので、たくさんの日本やアジアの方々に観てもらいたいと思いました。もちろん、AIの少女を巡る家族愛もふんだんに描かれているので、感動して涙する事間違いなし。お勧めの映画です。

本作のストーリー展開や構成などは古典的でセオリー通りなので、安心して観ることができました。エドワーズ監督が言う通り、映画の世界観もカット・シーンも 『スター・ウォーズ』 や 『ブレードランナー』 、 『AKIRA』 などから借用したもの。ただ、それがとても目新しく見えるのが、この作品の持つ不思議な力であり監督の力量だと思いました。

物語の舞台は、近未来のニューアジア。人類を守るはずのAIが核を爆発させてロサンゼルスを破壊。 これを機に、AIを禁じたアメリカと進化したAIと共存しようとするニューアジアとの間で戦争が勃発し激化して行く。 そんな中、元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅ぼす兵器を創り出したニルマータ  (クリエイター)  の潜伏先を見つけ出して、暗殺するためニューアジアへと向かう。 だがそこにいたのは、最終兵器と呼ばれたAIの少女アルフィーだった。そしてジョシュアは、 「ある理由」 からアルフィーを守りぬくと誓うのでした。 その頃、ニューアジアでは、AIの根絶を進めるアメリカ軍の総攻撃が始まり、山のように巨大な戦車・特殊戦闘車両が何体も押し寄せて来ていました。戦争に巻き込まれてしまったジョシュアとアルフィー運命は・・・ やがて二人が辿りつく 衝撃の真実とは・・・? 

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109シネマズ富谷にて

本作は、単なるAI戦争アクションというだけで、終わっていないところが非常に良かったです。アジア (中国) 対アメリカの対立、今も続いているウクライナ戦争やイスラエル・ガザでの戦争を想起させる部分も多く、いろいろと考えさせられました。

最後に、AI軍のリーダー ハルンを演じた渡辺謙は圧倒的な存在感で素晴らしかったです。しかも日本語でセリフを言っているのに全く違和感なし。まるで黒澤明監督の映画に登場するサムライのようでした。あと、アルフィー役のアジア系の少女が可愛くて、ミステリアスで、演技も上手くて、良かったです。

映画 『ザ・クリエイター/創造者』 特報・予告

 

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 本予告映像

これは、 『スター・ウォーズ エピソード3』 と 『スター・ウォーズ エピソード4』 をつなぐスピンオフ映画。世界的にも評価が高く、ギャレス・エドワーズ監督を一躍有名にしました。わたくしは2回観ましたが、感動的で最高に面白い映画でした。

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