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2021年2月24日 (水)

2011年9月13日(火) 東日本大震災~解体と撤去

仙台市では、罹災証明書において 「全壊」、 「大規模半壊」 と判定されたものを対象とし、費用の全額を市が負担し解体・撤去を行なうことと定めた。 我が家のある青葉区北部でも本格的に解体・撤去が始まっている。連日、騒音がとんでもなくすごい。家の近所だけに限っても、かなりの数の家が 「全壊」、 「大規模半壊」 の判定を受け、アパートを含めて10数件の家屋が解体・撤去される。やれやれ(涙)

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我が家の斜向い。 

「売却物件」の看板が目にしみる。こんな、危ない土地を買う人なんているのだろうか? ここには、元気なじいちゃんがひとりで住んでいた。土地が陥没し大きく家が傾いて 「大規模半壊」 の判定を受た。強い余震がきたら全壊する可能性があるということで、解体・撤去して土地は売り払い、千葉県にいる息子夫婦のところに引っ越して行った。

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我が家の向かって左隣。 

更地になって1ヶ月がたった。 ここには、60歳代の夫婦が犬三匹と一緒に住んでいた。この家は、裏の斜面が大きく陥没して、家が傾き 「大規模半壊」 の判定を受けた。保険金などが思ってた以上に入ったそうで、栃木県の那須に家を買って引っ越して行った。先日、久しぶりに電話してみたら、「元気でやっている。那須は、涼しくて、広々として最高だ。犬たちもリードを外して走り回っている」、などと嬉々として話していた。やれやれ、なんか複雑だなー。。(笑)  

そして、なんと、我が家の右隣の家も解体することに決まったのだ。この家も「大規模半壊」の判定で、なんとか住める状態を維持していたが、古い家なので解体して土地は売却することにしたという。50歳代の夫婦は、泉中央にマンションを買って早々に引っ越して行った。やれやれ。 

そして、誰もいなくなった。残ったのは我が家だけ!(涙)  

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ポツンと一軒家状態になってしまった我が家。寂寥感が漂っている。

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我が家から三軒目の家。

築2年目の家で、総2階の豪邸だった。家の前の駐車場にはベンツが2台!さらにミニ・クーパーが1台と、かなり金持ちの方の家だった。ここも、裏側が斜面になっていたためか、陥没し、大きく傾き 「大規模半壊」 の判定を受けた。2ヶ月くらいは、頑張って住んでいたようだが、 「大規模な余震がきたら倒壊するかもしれないので怖い!」 とのことで仙台市中心部にマンションを借りて引っ越して行った。 築2年の豪邸が、あっというまに解体・撤去となってしまった。土地は売却するとのこと。50歳代の御夫婦は、諦めとともに、かなり落胆していた。皮肉にも周辺の見通しが良くなり、見える風景が新鮮になった。やれやれ。

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