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2015年2月26日 (木)

聖地巡礼XVI (笑) 「鞍掛山」

鞍掛山は、小岩井農場の北、岩手山の南麓に位置し 標高は897メートル。登山道も整備されていて、子供や登山初心者にも比較的登りやすく、絶好のハイキングコースになっています。 山麓の森は、相の沢キャンプ場として整備されていて、夏になると全国から多くのキャンパーが集まり大いに賑わいます。  
Img_4312鞍掛山と岩手山。 まさに「くらかけの雪」ですね。(笑)  鞍掛山の山麓には牧場が広がり、本当に素晴らしい場所です。このあたり一帯は、賢治のお気に入りの場所だったようです。賢治は冬にやってきて鞍掛山に登ったのでしょうね?

        くらかけの雪

     たよりになるのは

     くらかけつづきの雪ばかり

     野はらもはやしも

     ぽしゃぽしゃしたり黝(くす)んだりして

     すこしもあてにならないので

     ほんたうにそんな酵母(かうぼ)のふうの

     朧(おぼ)ろなふぶきですけれども

     ほのかなのぞみを送るのは

     くらかけ山の雪ばかり

     (ひとつの古風な信仰です)

       ― (宮沢賢治『春と修羅』 より) ―
Img_4342小岩井農場と岩手山。  長編詩 「小岩井農場(パート一)」で賢治は、「(鞍掛山周辺は) 冬に来た時とは別天地になっている」 と回想しています。 #賢治の詩集「春と修羅」に収められている詩「小岩井農場」は、なんと、パート九まである超長編詩であります。(笑)

       (略)      

   これから五里もあるくのだし

   くらかけ山の下あたりで

   ゆっくり時間もほしいのだ

   あすこなら空気もひどくはっきりし

   樹でも艸(草.そう)でもみんな幻燈だ

   もちろんおきなぐさも咲いてるし

   野はらは黒ぶだう酒のコップもならべて

   わたくしを歓待するだらう

       (中略)

   冬にきたときとはまるでべつだ

   みんなすっかり変ってゐる

   変ったとは言へそれは雪が往き

   雲が展(ひら)けてつちが呼吸し

   幹や芽のなかに燐光の樹液がながれ

   あをじろい春になっただけだ
      
     (略)

             ― (宮沢賢治『春と修羅』 より) ―

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