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2013年6月 9日 (日)

カタクリの花 (小朝日岳の登山道にて)

小朝日岳への登山道には、カタクリ花の群落がいたるところにありました。登山道の両側 一面を覆っていましたね。注意しないと踏みつけてしまいそうでした。(笑)    #宮沢賢治が愛したカタクリの花は、彼の童話や詩にもたくさん登場します。

Img_0620『。。。ばさばさの赤い髪毛を指でかきまわしながら、肩を丸くしてごろりと寝ころびした。 どこかで小鳥もチツチツと啼き、かれ草のところどころにやさしく咲いたむらさきいろのかたくりの花も揺れました。。。。』 「山男の四月」より     『兄さん。ヒームカさん(姫神山)はほんたうに美しいね。兄さん、この前ね、僕、ここからかたくりの花を投げてあげたんだよ。ヒームカさんのおっかさんへは白いこぶしの花をあげたんだよ。そしたら西風がね、だまって持って行って呉れたよ。』 「楢ノ木大学士の野宿」より   

Img_0619『。。。その窪地はふくふくした苔に覆はれ、所々やさしいかたくりの花が咲いてゐました。 若い木だまには、そのうすむらさきの立派な花はふらふらうすぐろくひらめくだけで、はっきり見えませんでした。』 「若い木霊」より     『かげらうと青い雲滃を載せて なだらのくさをすべって行けば かたくりの花もその葉の斑もゆらゆら  いま女たちは黄金のゴールを梢につけた  年経た栗のそのコバルトの陰影にあつまり  消え残りの鈴木春信の銀の雪から  燃える頬やうなじをひやしてゐます 』  「春と修羅 第二集、北上山地の春」より



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