和賀岳Ⅱ(岩手県西和賀町)
和賀岳を主峰とする山塊は、真昼山地と呼ばれていて、奥羽山脈にあっては珍しく非火山性の山地であるとのことです。 和賀岳、高下(こうげ)岳、朝日岳、モッコ岳などの山々の間は、いずれも沢が削り取った深い谷でえぐられていて、それぞれが独立した山のようになっています。 仙台を早朝の3:30分に出発、東北道→秋田道と乗り継いで登山口に着いたのが 6時過ぎでした。 高下登山口(6:15分発)→和賀川渡渉→コケ平→和賀岳山頂(10:15分着) 和賀岳山頂(11:00発)→コケ平→和賀川渡渉→高下登山口(14:45分着) 休憩含む、約8時間45分のロング トレッキングでした。
和賀岳 (1440メートル)山頂。偶然、盛岡からやって来た登山者が写ってしまいました。(笑) 岩手の高下口からの登山者は二人でした、秋田側からは、5~6人の登山者が登って来ていましたね。東京から秋田新幹線でやって来たという年配のグループ登山者や地元秋田の登山者も数人いました。秋田の大曲(大仙市)からのコースは、比較的登りやすいようです。
山頂付近より望む。残雪の向こう側に岩手山が望めます。 盛岡から来た登山者が言っていましたが、秋田の大曲(大山市)から薬師岳(1218メートル)を経由するコースは、アプローチも短く、比較的登りやすく、3時間~3時間半くらいで山頂に着けるそうです。
山頂より望む秋田駒ヶ岳(1637メートル)。 秋田駒ヶ岳の左側には田沢湖が見えました。 駒ヶ岳の手前に見える山が、朝日岳(1376メートル)であります。このあたりに展開する山々には登山道はなく、沢を遡行して、藪こぎをして登るしかないそうです。やれやれ、まさに秘境ですね。(笑)
山頂より高下岳方面を望む。 環境省が設置した「自然環境保全地域」の立て看板がありました。 和賀岳一帯は、自然環境保全地域に指定されているため、一切人の手を加えることはできません。そのため、避難小屋を作ることも沢に橋を架けることもできないようです。当然のことながら、ブナの伐採も動植物の採取も禁止されているのです。まあ、このため、クマも相当な数が生息しているものと思われます。(笑)
山頂より、今登ってきたコケ平方面を振り返り見る。 コケ平から山頂までの一帯は、7月ともなると、様々な高山植物が咲きほこり広大な雲上の楽園と化します。 かつては、ブナの原生林と深い谷に囲まれ、訪れる登山者もほとんどいなかった秘峰でしたが、近年はブナの原生林と高山植物の山として、人気も上昇しているようです。
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