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2011年7月29日 (金)

「東岩手火山」  

「春と修羅 第一集」に収められている賢治の詩である。岩手山に関した詩では、一番有名かもしれない。 賢治が花巻農学校の教師をしていた頃、生徒たちと一緒に岩手山登山をしたときの様子が描写されてる。 賢治と生徒たちが未明に登山し、星座を観察し、外輪山をまわってご来光を見る様子が、時間とともに刻々と変化して行く岩手山を背景にして、まるでビデオカメラで撮影してるように詠われている。。。。。なんと、この詩には秋田駒ケ岳と鳥海山などが登場するのです。 賢治先生は、一緒に登ったであろう生徒達に、次のように説明しています。 #「東岩手火山」はこちらです。

ああ、暗い雲の海だ
《向ふの黒いのはたしかに早池峰です
線になつて浮きあがつてるのは北上山地です
うしろ?
あれですか
あれは雲です、柔らかさうですね
雲が駒ケ岳(秋田駒ケ岳)に被さつたのです
水蒸気を含んだ風が
駒ケ岳にぶつつかつて
上にあがり
あんなに雲になつたのです
鳥海山は見えないやうです
けれども
夜が明けたら見えるかもしれませんよ》 「東岩手火山」春と修羅第一集より

Cimg0880秋田駒ケ岳(横岳付近)から望む岩手山。   この詩を読むにあたっては、火山に関する知識がある程度が必要だと思っています。この詩を読んで、「良く分からない!」という人もかなり多いでしょうね!(笑)


Cimg0881山頂付近から望む鳥海山。雲の上にぽっかりと浮かんでいた。  未明の岩手山の頂上付近で、賢治による「星空案内」が行われます。さすが!賢治は科学者でもありますね。  「。。。さうさう、北はこっちです  北斗七星は  いま山の下の方に落ちてゐますが  北斗星はあれです  それは小熊座といふ  あの七つの中なのです  それから向ふに  縦に三つならんだ星が見えませう  下には斜めに房が下がったやになり  右と左とには  赤と青と大きな星がありませう   あれはオリオンです オライオンです   あの房の下のあたりに  星雲があるといふのです   いま見えません  その下のは大犬のアルフア  冬の晩いちばん光って目立つやつです   夏の蠍とうら表です。。。」  「東岩手火山」春と修羅第一集より
       

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『春と修羅 第一集』 に収められている賢治の詩である。  岩手山に関した詩では、一番有名かもしれない。    賢治 が花巻農学校の教師をしていた頃、生徒たちと一緒に岩手山登山をしたときの様子...... [続きを読む]

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