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2010年7月

2010年7月25日 (日)

遠野物語 Ⅸ

「五百羅漢」。。。。NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」で人気の漫画家水木しげるさん(遠野物語の大ファンで漫画版遠野物語を描いている)が言っている、「遠野の三大霊場で独特の磁場をもつ場所の一つが五百羅漢である。あとの二つは、綾織の続石と附馬牛(つきもうし)の早池峰神社である」 と。。。 1782年に大慈寺の義山和尚という人が、天明の大飢饉で餓死した数千人もの人の霊を供養するために刻んだものである。

Cimg6792苔むした天然の花崗岩に羅漢像が線彫りされている。広い緩斜面に累々と横たわる。深い森林の中にあり、昼でもほとんど日が差さない。独特の霊気が漂う。なんだか背中がざわざわしました。(笑) --------------------------------------------------------------------------------------------  

Cimg6804五百羅漢入り口。 五百羅漢までは、「卯子酉様(うねとりさま)」脇の山道をしばらく登ると着きます。実は、車でも行くことができるルートもあるのです。けっこう近場なのでビックリしますね。(笑)---------------------------------------------------------------------------------------------------

Cimg6799谷の最奥にある祠、小さな賽銭箱が置いてありました。谷の両側に描かれている羅漢像ははっきりと見ることができます。 なんと、この谷の地下には沢が流れていました。 静寂と霊気と沢の流れる音と。。。。雑念が消えた!!


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2010年7月20日 (火)

聖地巡礼(笑) Ⅶ 「宮沢賢治 自耕の地」

黒板に書かれた 「下ノ畑ニ居リマス 賢治」、日本一有名な伝言板です。(笑) この「下ノ畑」がこの場所です。羅須地人協会跡地から500~600メートル離れた地点にあります。 北上川の河畔、直ぐ前を北上川が流れています。 当時、このあたり一帯は、砂地でヤブ地の荒地でした。なんと、賢治は、この荒地をたった一人で2400平方メートルも開墾したのです。 荒地の開墾という重労働、農耕自炊の生活、農閑期には羅須地人会の活動や農業相談、肥料設計等、超多忙な日々を送ったのでした。 当時、岩手の農民の貧困は想像以上のものでした。米を作る農民が米を食べないで野菜と雑穀だけを食べていたのです。農村には、「振り米」という臨終の慣習がありました。貧しい農民が死を迎えるときに、竹筒に入れた米を振って「米だぞ、ほら米だぞ、いま炊ぐがらな、腹一杯食えよ!」と言って、耳元で鳴らすのです。なんとも悲惨な死です。。。なんというか、言葉がでないですね。(涙) また、十代の娘を東京の遊郭に身売りする農家は当たり前のようにありました。賢治の理想や情熱だけではどうしようもない現実が広がっていたのです。こんな現実に立ち向かって行った賢治の執念・情熱はすごいものがありますね。

Cimg6844「下ノ畑」、前方に北上川が見えます。。。賢治はここで、一般的な野菜のほかに、当時としては珍しかった、トマトやアスパラガス、チューリップ等の花も多く栽培していた。収穫した野菜や花は、当時は高級品だった最新のリヤカーに積んで、自ら売り歩いたという。。。。当然売れるはずはなかった。余しても仕方がないからと、ただで配って歩いたのでした。(笑)   街の人たちは冷ややかな目で賢治を見ていたのである。「金持ちお坊ちゃんの道楽だべ!」と。。。

Cimg6849「下ノ畑を守る会」。。。今でも賢治の意志をついで「下ノ畑」で野菜や花を栽培している。 開墾という重労働と羅須地人会の活動、野菜や雑穀中心の自給自足の生活、これらは賢治の体力を著しく奪っていったのである。 空想的社会主義者、理想主義者ともよばれる賢治。理想と現実の狭間で精神的にも追い込まれて行ったのでしょう。ついに病に倒れ、わずか3年あまりで、この活動は挫折したのでした。


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2010年7月18日 (日)

志戸平温泉(岩手県花巻市)

志戸平温泉「ホテル志戸平」に泊まってきました。 花巻市の北西部、豊沢川の上流に点在する温泉の一つで、今から約1200年前に坂上田村麻呂が発見したと伝えられる古い歴史を持つ温泉である。 今は、3つの源泉と千人風呂、大露天風呂、渓流露天風呂等、20の風呂とプール、娯楽施設を持つリゾート温泉になっている。いやはやすごいです。(笑) #まあ、温泉、各種のお風呂、料理は最高でした。 

Cimg6832渓流沿いに立地していて、ロケーションはバツグンでした。ほとんどの客室が渓流沿いにあります。窓を開けるとカジカガエルの鳴き声が聞こえ心に染み入ります。まさに、山間渓谷の夏という感じですね。--------------------------------------------------------------------------------------- 

Cimg6825広いロビーにある宮沢賢治のコーナー。 賢治関連の説明板がずらりと並ぶ。。。さすが、花巻の温泉だけあって宮沢賢治一色でしたね。 レストランが「プリオシン」、クラブが「銀河鉄道の夜」、カラオケが「ふくろうの森」、和食処が「叉三郎」等、さらに、宮沢賢治のファンタジー・シアターなるものまでありました。やれやれ、花巻の人にとって賢治は神様ですね。(笑)

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2010年7月17日 (土)

遠野物語 Ⅷ

「卯子酉様(うねとりさま)」(卯子酉神社)。 遠野の中心部から西に2キロくらい行ったところにあります。直ぐ右側が愛宕山(愛宕神社)、近くには、五百羅漢、程洞のコンセイサマ(神社)があります。   「遠野の町の愛宕山の下に、卯子酉様の祠がある。その傍の小池には片葉の蘆を生ずる。昔はここが大きな淵であって、その淵の主に願をかけると、不思議に男女の遠が結ばれた。また信心のものには、時々淵の主が姿を見せたともいっている。」 「遠野物語拾遺」35話より  ちなみに、柳田国男の 「遠野物語拾遺」は、「遠野物語」の続編といってもいいでしょう。
  
Cimg6809「遠野物語拾遺」にも書いてある通り、恋愛、縁結びのパワースポットとして、かなり古くから知られている神社である。 縁結びの赤い布の数がすごい!圧倒的な存在感で迫ってくる。   赤い布に、相手の名前と自分の名前を左手で書いて、左手だけで結びつけると縁が結ばれるという。。。。最近の恋愛パワースポットブームで、全国から老若男女が訪れている!婚活に励んでいる方は是非訪れてみて下さい。(笑) ちなみに、赤い布は一本100円でした。(笑)

Cimg6808伝説によると、大昔、遠野一帯が大きな湖であったころ、鮭の背にのって宮家と倉堀両家の先祖が猿ヶ石川を遡って、この場所たどり着いたという。近くの淵の主(ぬし)に願をかけると、不思議に男女の縁が結ばれたという。その後、淵のあとである境内の池の葦の葉に恋の願いを書いた紙を結びつけると願いが叶うになったとのこと。


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2010年7月 7日 (水)

映画「ザ・コーヴ」

仙台フォーラムで観てきました。東北ではここだけで上映かな? 平日なのにけっこう混んでいました。  まあ、一言で言うなら「最低最悪の、ひどいブロパガンダ映画」でしたね。 太地町(和歌山県)の漁師は、ヤクザ・暴力団として描かれてるし、水産庁の役人なんかは、無能で嘘つきの完全な悪者扱い。 主人公?の元イルカ調教師だけが、正義の味方、スーパーヒーローでした。(笑)  イルカの追い込み漁は縄文時代から続く日本の伝統文化 (三陸沿岸の縄文時代の貝塚からはイルカやクジラの骨が多数出土している) であり、岩手や宮城の三陸海岸でもやっていました。岩手の釜石市あたりの民宿や旅館では、普通にイルカ料理がでてきますし、静岡や沖縄でもイルカ料理は、けっこうメジャーです。 それに、なんと、岩手県はイルカ漁獲量が日本一なのです。。。。 映画を観てて、なぜか、宮沢賢治の名作「なめとこ山の熊」、「注文の多い料理店」を思いだしました。 太地町の漁師たちは、生活のため、生きるためにイルカ漁をしてるのです。生きがいと言ってもいい。イルカは何万頭獲っても絶滅の心配はないとのこと。 古くはバッファロー狩りやディアーハンティング、狐狩り等 快楽を得るために、レジャーやスポーツ感覚でハンティングするやつらには言われたくないなーって感じですね。(笑)  右翼団体が大騒ぎする理由がよく分かります。(爆) 完全に「日本バッシング映画」だと思いました。 ただし、上映中止は逆効果「大」です。宣伝して多くの人に観てもらったほうがいいですね。

Feature_1256174834_image2「コーヴ」とは入り江のこと。。。。イルカ肉の水銀問題にしても、水俣病の映像を使って、ほとんど水俣病と同じように描いてる。ひどいもんです!イルカ肉全てが高濃度の水銀に汚染されているなんてありえないこと。 イルカ肉を食べている太地町の人たちの中に、どれぐらい水銀中毒患者がいるのだろうか?また、そのような前例は過去にあったのだろうか?。。。。。ということです。  #なんで、こんな最悪のプロパガンダ映画がアカデミー賞を受賞したのか??まったくもって不思議である。これで、アカデミー賞の名声も地に落ちた!!(笑) 

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