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2006年7月27日 (木)

岩木山登山Ⅰ

岩木山(1625メートル)津軽富士とも呼ばれ、典型的なコニーデ型の秀峰です。津軽平野のどこからでも眺められ、津軽地方・津軽人のシンボルとなっている山ですね。 宮沢賢治、石川啄木にとっての岩手山!と同じように津軽人太宰治にとって忘れ難いふるさとの山だったようです。朝な夕なに岩木山を見て育ち、旧制弘前高校時代は、よく弘前城に行き岩木山を眺めていたとか。。。。。。ということで、太宰の小説のなかでもけっこう好きな小説からの引用です。(笑)
 『「や! 富士。いいなあ。」と私は叫んだ。富士ではなかつた。津軽富士と呼ばれてゐる一千六百二十五メートルの岩木山が、満目の水田の尽きるところに、ふはりと浮んでゐる。実際、軽く浮んでゐる感じなのである。したたるほど真蒼で、富士山よりもつと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏(いてふ)の葉をさかさに立てたやうにぱらりとひらいて左右の均斉も正しく、静かに青空に浮んでゐる。決して高い山ではないが、けれども、なかなか、透きとほるくらゐに嬋娟(せんけん)たる美女ではある。        中略        私はこの旅行で、さまざまの方面からこの津軽富士を眺めたが、弘前から見るといかにも重くどつしりして、岩木山はやはり弘前のものかも知れないと思ふ一方、また津軽平野の金木、五所川原、木造あたりから眺めた岩木山の端正で華奢(きゃしゃ)な姿も忘れられなかつた。西海岸から見た山容は、まるで駄目である。崩れてしまつて、もはや美人の面影は無い。岩木山の美しく見える土地には、米もよくみのり、美人も多いといふ伝説もあるさうだが、米のはうはともかく、この北津軽地方は、こんなにお山が綺麗に見えながら、美人のはうは、どうも、心細いやうに、私には見受けられたが、これは或いは私の観察の浅薄なせゐかも知れない。』 太宰治の小説「津軽」より  いささか引用が長くなりました。(爆)   #Ⅱ、Ⅲへと続く・・・・・・・・・

Cimg0173
弘前市から津軽岩木スカイラインに向かう途中(弘前寄り)の鯵ヶ沢街道から見た岩木山。

Cimg0172同じく鯵ヶ沢街道から見た岩木山、アップで!(笑)

Cimg0211津軽岩木スカイライン入り口付近から見た岩木山、ちょっと富士山っぽいか?

Cimg0170黒石市郊外酸ヶ湯温泉寄りから見た岩木山、まさに「十二単衣の裾をぱらりと左右に開いて浮かんでいる感じ」?か。。。。。

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